坐骨神経痛
坐骨神経痛
坐骨神経痛は様々な原因で起こりえる症状です。
原因としては、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群などが有名です。
今回、治療に来られた患者さんもそういった症状でお悩みの方でした。
主訴・本日の状態
坐骨神経痛。
歩いていると殿部に違和感を感じる。
両側の殿部にでるが、特に左殿部に強く感じる。
左くるぶしの上の方が引っ張る。
歩いていると足がふわふわした感じがする。
年齢:76歳。
岸和田在住。
主婦。
68歳まで飲食業を経営。
週に1度、ストレッチ教室に通っている。
数年前に腰椎すべり症と診断を受けている。
以前は冷え性だったが今は感じない。
初来院。
施術者の見解 治療内容
歩いていると殿部に違和感を感じる事があり、最近では一週間前に出た。
飲食業をたたんでから出だした。
姿勢分析で立位では反り腰だが、仰臥位になると胸椎の後弯が強く、以前は猫背姿勢であったと思われる。
本人も猫背だと思っていたとの事。
下半身、特に前脛骨筋のハリと下腿三頭筋の筋力不足が触知され、地面にきちんと接地して歩行してないように思われる。
足関節の関節可動域は狭小。
神経根緊張症状の有無の鑑別ではFNSテスト、SLRテスト、ブラガード サイン全てで陰性が出る。
腰部L4に圧痛があり、押圧で殿部、特に梨状筋のあたりに違和感が出た。
腰椎すべり症によるものと運動量の低下と肝機能低下によって起こる内臓の冷えから来る腰部筋肉群の硬化と殿筋群、とくに梨状筋の肥大または筋膜の状態によって坐骨神経が絞扼した状態だと推察して治療にあたる。
腰殿部と前脛骨筋の弛緩をメインに全体の筋肉を弛緩していき、足関節の関節可動域の拡大を図るために手技にてけん引をしていく。
カイロベッドでフリクション多めに施し、腰部の筋肉の弛緩を促す。
深部筋肉の弛緩をするために腰部と殿部に超音波治療部を施して1回目の治療を終了した。
次回時の治療計画
腰部の血流の改善に吸玉療法、内臓から来る冷えに対して足湯治療を次回に勧める。
治療2回目
腰回りがすっきりとした感覚があり、歩いていても地面をきちんと踏みしめて歩いている感じがすると感想を受ける。
ペインスケールは5から3
手技療法は前回を踏襲した療法を行い、治療計画に従い、足湯治療と吸玉療法を実施する。
吸玉療法は即効性が高く、抜缶後に感想を聞くと
「腰がすこぶる軽い!」
と感想を述べられた。
2回目の治療が終わり、現在は治療の経過観察中。
次回時の問診でより改善が見られれば、継続した治療と共に下半身の筋力向上のトレーニングを取り入れていきたい。
同じような症状でお悩みの方は、是非、
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(参考文献:整形外科学 改訂第4版)
(2019年8月8日)