症状についての報告

服を着る時に痛い。

肩を動かすと・・・

「服を着るときに痛くなったり、お風呂で頭や背中を洗うときに難儀してます。」

今月に来られた新患様はこういった主訴の方が多かったです。

問診と肩関節の可動域や疼痛部位、筋緊張などを健康な方の部位と比較して「肩関節周囲炎」俗にいう「五十肩」と判断して治療をしていきました。

だいたいの方が「肩が痛いけど、しばらくしたらマシになるかな?」と放置して2か月以上経ってから来院されていました。

「五十肩」と言うぐらいですから、男女問わずに50代に好発する病態ですが、どの年代でもなりえる疾患です。
「えぇ~、もう60過ぎてんのに五十肩てなるの?」
と今月の新患様にも質問されましたが、年齢問わずになる疾患でおまけに何でなるのか原因も明らかになっていない疾患です。
老化説や免疫説、侵害刺激説、血行障害説など色々と言われていますが、どれがホンマかはわかりません。

確かなのは五十肩になると、肩関節周辺に痛みが出て、関節可動域に制限を認めるという事。
肩関節周辺の組織に退行変性が確認できて、病態改善には時間を要する事。
だいたいは肩関節の前上方にある組織の損傷と第2肩関節の障害であるということが証明されています。

五十肩には疼痛期、拘縮期、緩解かんかい期といった病期分類があり、今回のケースでは拘縮期の方が来院したと判断しました。

拘縮期とはだいたい痛みが出てから1~3か月の期間で炎症性疼痛は軽減しているが安静時の痛みは少なく、動かしたときの運動痛がお悩みの症状です。
関節可動域に至っては拘縮により関節可動域に制限がかかります。

拘縮とは簡単に説明すると、「関節が動かしにくい状態」といいます。
麻痺により筋肉が委縮したり、身体を動かさないことで筋肉の柔軟性が失われて起こります。

拘縮期では関節可動域が徐々に減少するので、日常生活動作の支障が増える時期です。
「服を着る」「お風呂で頭を洗う、背中を洗う」といったことで肩を動かすと鋭痛に襲われます。

ですがこの時期は肩甲骨面上での挙上動作は比較的痛みがなくできますので、この範囲での運動療法を主軸に筋肉の弛緩やストレッチを行って治療に当たっています。
無理に関節を動かして行う治療はさらなる炎症を誘発するので、関節運動がない筋肉の収縮をしていく治療です。

1人の患者さんが「毎日腕立て伏せ50回してるけど、やっても大丈夫やんな?]
と質問されました。

もちろん「ダメです!」
といい、普段の行動をもう少し詳しく教えてもらい、いくつかを禁止させてもらいました。
痛みがなかなか引かない原因は自分では当たり前と感じている日常生活の中に潜んでいるのかもしれませんね。

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(参考文献:五十肩の評価と運動療法、整形外科学 改訂第4版)



(2021年4月29日)

自律神経の乱れ 朝に起きれない

朝に起きれない

先月から「朝に起きれない」といった理由で当院に通われている患者さん。
自律神経の乱れから循環器系の調節がうまくいかなくなる「起立性調節障害」という疾患の治療として来院されています。
現在、自律神経を整えるために鍼灸治療と物理療法などを併用して治療にあたっています。

起立性調節障害とは小学校高学年~中学生に多くみられる疾患で、真面目で気を遣うタイプの子供がなりやすいと言われています。
どういった症状かというと、
〇朝になかなか起きれず、午前中調子が悪い
〇倦怠感がある
〇頭痛がある
〇起立時の気分がわるくなったり失神したりする
〇動悸や息切れがする
〇立ちくらみやめまい
〇入浴時や嫌なことで気分が悪くなる
〇腹痛がある
〇顔色が青白い
〇食欲不振
〇乗り物酔いがある
などなど。

僕の子供の頃にも身近にいてましたが、「朝に起きれない」といった症状から「怠け病」として扱われて、「ただやる気がないだけやん」とか「学校に来たないだきけやろ?!」と言われていました。
ですが、あくまでも身体の病気であり、本人が頑張ればどうにかなるといったことでもない症状です。

起立性調節障害にも色々あり、現在は4つのタイプが確認されています。
1)起立直後性低血圧
起立直後に血圧低下があり、回復するのに時間がかかるタイプ。

2)体位性頻脈症候群
血圧の回復には異常がないが、起立後心拍の回復がなく上昇したままのタイプ。

3)神経調節性失神
起立中に急激な血圧低下によっていきなり失神するタイプ。

4)遷延性起立性低血圧
起立を続けることで徐々に血圧が低下して失神に至るタイプ。

整骨院での治療だけでは、症状の緩和は難しいです。
普段の生活を見直して、自分でも症状をコントロールしていくことが大事です。

改善のポイントとして、
1)ストレスをコントロールする。
自律神経系の病気は心の影響を受けやすく、ストレスは症状を悪化させます。
「今日も起きれなかったから学校は休む。」ではなく、「昼からなら登校できる。」「遊びにならいける。」など周りの協力を得て、症状があっても充実した生活を送るようにしましょう。

2)水分補給と塩分補給
循環器系の疾患であり、血液量が少ないのが特徴です。
血液量を増やすために水分と塩分をしっかりと摂っていきましょう。
目安は食事以外に2リットルの水分と食事を通して10gの塩分です。
朝に起きられずに朝食を抜かすことが多いと思われますので、意識して塩分補給をしていきましょう。

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(2021年3月19日)

サッカーの試合で筋損傷。症例報告

久しぶりのサッカーの試合で

毎回、サッカーの練習やゴルフに行った数日後に打撲や足がつったなどで通われている患者様が今週も怪我をしたという事で来院されました。

今回は久しぶりに社会人の大きなサッカーの大会があったそうで、その試合の初戦で大腿部に激痛が走ったそうです。
患部を確認すると、大腿部後面のハムストリングスに皮下出血斑が見て取れました。
かなりハードにボールの競り合いをしたので、たくさんぶつかったようですが打撲痕のようなものは見当たりません。
「いつも言うけど、ちゃんとストレッチを入念にして試合に望んだ?」
と聞くと、
「いや~、そこそこにはしたけど・・・。今回、めちゃくちゃ本気で動いたから、身体がついていかんかったかな。」
とのことでした。

他者とのぶつかったときに痛くなったのかを問診すると、急激なダッシュをした際に急に痛みが出たとのことでした。
症状として肉離れが該当しますね。

肉離れとは筋繊維の部分断裂損傷のことをいい、完全には断裂していません。
急に走ったり、全速で走ったときやジャンプなどの動作で起こることが多いです。

損傷しやすい筋肉は大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋のハムストリングスに発生する場合がほとんどです。

触ると圧痛や腫脹がみられ、筋収縮は可能ですが疼痛のために収縮させられないこともあります。
実際、患者様も次の日は痛くて脚が動かせなかったそうです。
ハムストリングスの場合は膝の屈曲運動で抵抗を加えると痛みが増強します。
また、ハムストリングスの伸展でも同様です。
損傷の度合いで患部に陥凹が確認できるものもあります。

受傷直後はRICE処置に従い、アイシングと伸縮包帯で圧迫を加えるのが最適ですが今回は市販のシップを貼っただけとのことでした。
触れるとまだ軽く熱を持っているので炎症しています。
治療として炎症を緩和する超音波療法を用いて患部に施術していきました。
指導として今日は家に帰った際にタオルを濡らして冷蔵庫にある保冷剤を巻いて冷やしてねと言い、筋損傷を受けたことでその部位をかばうことで負担がかかっている箇所に対して手技療法を施して今回の治療は終了しました。

試合には勝ったそうで、来週の日曜日に次の試合があるとのことでしたのでそれまでにもう一度状態を診て治療に専念したいと思います。

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(2021年2月19日)

これも自律神経失調症状があります。PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)

「今回は症状がなかったです!」
隣の施術用ベッドから嬉しい声が聞こえてきました。
当院自慢の鍼灸師が患者様の症状を緩和したようです。

件の患者様。
色々とお体のお悩みがあるのですが、その中でもこちらの症状に苦労していたようです。

「PMS」
月経前症候群とも呼ばれるもので、月経が開始する3~10日ほど前から身体的、精神的に不快な症状が現れて、月経が始まると同時に改善するのが特徴の病状です。

多かれ少なかれ、女性には付きまとう月経前の症状ですがPMSは病的に強い症状がでます。
身体的症状と精神的症状と出現し、どちらも非常に多くの症状が出るのが特徴です。

身体的症状では
〇頭痛
〇腰痛
〇乳房痛
〇下腹部痛
といった身体の一部に痛みの出る症状もあれば

〇めまい
〇動悸
〇悪心
といった自律神経失調症状も症状として顕現します。
それ以外にも足のむくみといった症状も出ることがあります。

精神的症状としては
〇不眠
〇無気力
〇抑うつ
〇不安
〇緊張
〇疲労しやすい
〇イライラしやすい
〇判断力の低下
といった症状が現れるようです。
重症なケースでは攻撃性が強くなり、周りを無意識に罵倒してしまい、周囲から孤立することもあるようです。

今回の治療では自律神経の乱れと婦人科疾患に有効な経穴にアプローチをして治療に当たった模様です。

使用した主な経穴は
三陰交さんいんこう
適応症として生理痛、生理不順、消化不良、難産、じんましんなどに効果があります。
足首にある内くるぶしから指4本ほど上にある骨のすぐ横にあるくぼみにあります。
禁忌として妊娠中は強く刺激するとダメな経穴です。

陰陵泉いんりょうせん
適応症としてむくみやお腹のはり、膝痛、尿の出が悪いといった症状に効果があります。
足のすねの内側を膝方向へ触れていった時に太い骨に当たって指が自然に止まるところに存在しています。

太衝たいしょう
適応症として生理不順、頭痛、眼精疲労、かすみ目、脇痛などに効果があります。
足の甲側で親指と人差し指の骨の間を足首方向へ触っていき、V字型の骨の谷間のあたりにあります。
指で押すと圧痛があるのでご自分でも試してください。

内関ないかん
適応症として動悸や胸痛、不眠、胃痛、片頭痛、嘔吐、しゃっくり、心痛などに効果があります。
手首の内側にある横じわの中央から肘方向へ指3本分ほどずらしたところにあります。
押さえると響く感じがあります。

これらの経穴を主軸に鍼灸治療を施すのと同時に遠赤外線で子宮と卵巣のある場所を温めて治療に当たっています。

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(参考文献:東洋医学 基本としくみ)



(2021年1月24日)

子供の手を強く引っ張るときは注意を。症例報告

腕がだらんとして

いつものように、午後の診療をしていると「りりりり~ン。」と勢いよく電話が鳴りました。
ご予約のお電話かな?
と受話器を取り、いつものように元気よく、
「お電話ありがとうございます。まちの整体整骨院の○○です!」
と答えると、受話器の向こうはグループ院の院長先生でした。

何か急ぎの業務連絡かな?と思いましたが、お話を聞くと、
電話予約で小児が腕が急に動かなくなり、泣きじゃくていて、グループ院に来院したいとの事ですが、現在地を聞くと当院の方が近いらしい。

電話をくれたお母さんからの簡単な問診で「肘内障」の疑いがあるので、時間をかけてグループ院に来るより当院で迅速に治療したほうがいいのではという内容でした。

「症状を直に診ないと断言はできないですが、そういうことならスグにこちらに向かうようにお伝えください!」

15分程度して、勢いよく院のドアが開きます。
息を切らして、切羽詰まった感じの若いお母さんが男の子を抱っこして、その後ろにはもう一人お兄さんだと思う男の子。
「こちらに連絡が入っていると思うのですが、子供の腕がなんか変で!」

抱っこされている子供はジッとこちらを見て、床に下ろされると泣きながら院の中を走っていきました。
子供ながらに今から痛いことをされると感じたのでしょうか?
病院の雰囲気やそれに類似した所は小さなお子様には怖いですよね!

走り回って逃げている男の子をお兄ちゃんが確保しているのを横目に、迅速にお母さんからお話しを聞きます。
年齢は2歳。
公園で両手を持って上に引っ張り、一緒に遊んでいたら急に泣き出して左腕がだらんとしてた。
ママ友とかに子供の腕は抜けやすいと聞いてたから、もしかしたら脱臼かなとネットで整骨院を探して来たとのことでした。

2歳の男の子。
泣きじゃくってるし、もちろん意志の疎通も難しいので、お母さんに患児の脇に手を入れてもらい、個室に移動しました。
個室は普段、小さなお子さんを伴ってくる患者様ようにおもちゃも置いているので、患児もそちらに気を取られて今は泣きやんでいます。

まずは視診。
右手でおもちゃに夢中ですが、左腕はまったく動かさず。
お母さんに両脇を把持させた状態でも痛がる素振りはないです。
これは、鑑別診断の一環でこの状態で痛がる様子がある場合は「鎖骨骨折」を疑います。
今回は大丈夫のようです。
そのまま、おもむろに近づきますがまた泣きながら抵抗を試みます。
「左手は動かせる?」
と聞くと、更に泣き声をボリュームアップして、首を振ります。

「肘内障」が状況的に一番疑われるので、このまま治療していきます。

・・・・無事にクリック音が触知されて、整復されました。
来院される前にポケットに忍ばせていた飴を取り出して、
「左手で取ってみて!」
とお願いすると、痛かったことを覚えているから、また泣きながら、それでも右手で取ろうとしてきました。
それを遮って、
「こっちの手でとれる?」
ともう一度誘導。
腕を伸ばしてイヤイヤしながら飴を取れました!
飴を取って急にキョトンとして泣き止み、お母さんを振り返って見ています。

「左の肘を曲げたり伸ばしたりしてみてくれる?」
とお願いすると、問題なく動かせていました。
ニコッと笑うとお母さんから離れて走っていき、おもちゃで遊んでいます。

お母さんにもう大丈夫な事と固定は必要ないですが、しばらくは腕を引っ張る行為は控えることを注意して、治療を終えました。

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(2020年12月17日)

服を着るとき痛い。症例報告

肩が回らない

今年は去年より寒くなるのが早いですね。
寒くなると、身体を温めるためにダウンやコートなどを着て、インナーもしっかりと着こんで寒さ対策をしますが、腕を上に挙げたり、手を背中の方に回したりするのが痛い症状の方にはつらい季節です。

この前に来院された患者様もそういったお悩みの方でした。

年齢:70歳代
男性 無職
主訴:手を後ろに回したり、上に挙げる動作で肩に痛みが走る。
服を着るときにとくに痛い。

といったことでした。
既存の患者様の旦那さんで、一ヶ月前ぐらいから痛みが出てきたそうです。
奥さんに勧められての来院です。

いくつかの検査をしてみて、五十肩が疑われました。
「当院では、五十肩の患者様はたくさん来院されていて、臨床経験も豊富なので、さっそく治療をしていきましょう。」
とお話しして治療を開始しました。

五十肩とは50歳前後に多いことから呼ばれる症状で、「肩関節周囲炎」の別称です。
痛みは初期の段階では烏口突起周辺(肩関節の内側らへん)に多く出現し、慢性化につれて結節間溝、烏口上腕靭帯などの前外方へ移動し、最終的には後方四角腔や棘下筋、大円筋付近にも痛みが出てくるきます。

肩関節を外転したり、外旋したときに強い疼痛と運動制限がでて、回旋障害により結髪や結帯動作が困難になります。
髪を結ったり、お風呂で髪を洗う動作や手を後ろ手にして服を着るような動作、ドアを後ろ手に閉める、人によっては車のバックの動作なども痛みを誘発するようです。

痛みは運動時痛と夜間痛が特徴的で、昼間の安静時には痛みが少ないために肩を動かさないで痛みを抑える傾向にあります。
そうすると、肩関節の拘縮を助長してしまい、進行した結果、すべての方向に運動制限が出てしまうこともあります。

現在、治療法は手技療法と吸玉療法、超音波療法を主軸にレジスタンス運動も取り入れて、改善に向かっています。
ただ、整骨院で治療をして家では安静では治るスピードが遅いので、お家でも簡単なストレッチをしてもらい、肩関節を動かすようにして頂いています。

推奨しているのは、「鎖骨伸ばし」やタオルを使った「たきのぼり」といったストレッチ方法です。
詳しい方法は下記にあるYouTubeチャンネルで紹介しているので、そちらを参照してください。

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岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。

(参考文献:整形外科学 改訂第4版)



(2020年11月20日)



 

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