症状についての報告

運動器の障害の改善。症例報告

ロコモティブシンドローム

「先生!スクワットを毎日してて、だいぶ腰とか足がしっかりしてきて痛みもマシになりましたわ!」

今日は嬉しいお言葉を患者様からいただきました。

サルコペニア、別名:加齢性筋肉減少症で歩行痛がでている方のお言葉です。

以前にも書きましたがサルコペニアとは、筋肉量が減少して筋力低下や身体機能に低下をきたした状態を指します。

そして、サルコペニアも含め、運動器の障害のために移動機能の低下をした状態を「ロコモティブシンドローム」といいます。

他の移動困難な運動器の障害として、変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性腰椎症、骨粗鬆症、骨粗鬆症関連骨折、神経障害などが挙げられます。

ロコモティブシンドロームの定義としては「筋肉、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害がおこり、歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態」とされています。

今回、嬉しいお言葉を下さった患者様は80歳台の男性で、歩くと右の殿部からハムストリングスが痛いとのことでした。

根本的な原因としては、右腰部に筋硬結があり、それが血行不良を助長して痛みを発しているようです。

普通の場合は痛みがあるときは散歩などの運動を控えがちになり、筋肉量が減少し筋力の低下に繋がります。

または早くよくなろうと、いつもより多く運動をしてオーバーワークとなり、炎症を引き起こして痛みが余計に出ることもあります。

この患者様の場合は後者のパターンでした。

「早く良くなる道は、無理せずに適度な運動です!」

と毎回の施術のたびにお話しするのですが、どうしても我慢ができないようでした。

それなら、抽象的な指示じゃなくて具体的に「これとこれして!それ以外の無理な運動はしばらく禁止!」

と言い、散歩は一日に2キロメートルまで(以前は5~6キロメートル歩いていました。)にし、歩行で痛みが出るのは殿部の筋肉とふとももの大腿四頭筋、ハムストリングスがサルコペニアに陥っているからだと思われるから、お家でスクワットを10回1セット×3でしましょうと指示しました。

もちろん、スクワットはロコモティブシンドロームでもできる、以前に紹介した後ろに椅子を置いてするスクワットです。

椅子がなかったら、テーブルに両手を着いてするスクワットもいいですとお教えしました。

今回、一週間ほど毎日していただき、歩行をする姿勢にはまだまだ危なっかしいとこはありますが、ご本人的には痛みがだいぶマシになってご満足のようでした。

「スクワットをもうちょっと増やしてもいい?」

とまた無理をしようとしていたので、

「ダメ!!しばらくはこのメニューでしてください!」

と告げて、本日の施術は終了しました。

こうやって、患者様から「楽になったよ!」というお言葉をもらうと、僕自身もたいへん嬉しく、この仕事をしていて良かったと思える一日でした。

同じような症状でお悩みの方は是非、

岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は
2
こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。

(参考文献:衛生学・公衆衛生学 改訂第6版)



(2020年10月17日)

熱中症で体調を崩して来る方が増えてます。症例報告

熱中症でも自律神経が関与しています

少し、夜は暑さもマシのなってきましたが、今年の夏は例年以上に暑い夏でした。
また、コロナウイルスの影響で外出時にはマスクを着用することが日常化しているので、とくに体内に暑さがこもりました。
一説にはマスクを着用することで、体内温度が2度ほど上昇するそうです。

そんだけ体温が高いとかかりやすい症状が「熱中症」です。
もう、運が悪いとかかる「新型コロナウイルス」よりも「熱中症」の方が怖い日々でした。
こまめな水分補給に塩分補給の毎日です。

患者さんが治療を終えて帰る際のお見送りでも、「水分補給と塩分補給をしっかりねぇ~。」が定番になるくらいいっているのですが、それでも今年は熱中症で体調を崩して来られる方が多かったです。

主訴・本日の状態

熱中症からくる自律神経の乱れ。

年齢: 19歳
岸和田市在住。
専門学校生。

施術者の見解・治療内容

先週に熱中症に2度かかり、自律神経の乱れから食欲不振、吐き気、立ちくらみ、、頭痛、呼吸の乱れ、不意の涙がでる。
そのときのことを思い出すと精神が不安定になる。

熱中症とは急激な体温の上昇により、自律神経が身体の体温調整機能をコントロールできなくなる症状です。
つまり、自律神経の乱れと同じような症状が身体に表れます。

めまいや立ちくらみ、失神、全身筋肉痛、筋の硬直、大量の発汗、頭痛、倦怠感、吐き気、食欲不振、嘔吐、不意の感情の不安定、意識障害、痙攣、高体温といったものがあげられるでしょうか。

この患者さんは食欲不振と感情のコントロールが不安定で、頭痛と吐き気、嘔吐、立ちくらみ、呼吸が急にしづらくなり、過呼吸になるといったことが主訴でした。

初日の治療では、お話しをしっかりとお聞きして、安心をしてもらい、そこから手技療法と内臓調整としていきました。
内臓調整とは自律神経と密接な関係がある「コルチゾール」の調整を主体とた療法です。

副腎疲労といい、副腎から分泌されるコルチゾールの量が不足すると自律神経の乱れが起きやすくなります。
具体的にはストレスに対応する力が弱まり、抑うつ状態などのメンタル症状、炎症・アレルギー、低血圧、判断の低下といったものに加えて、体内塩分保持能力の低下も起こるので、熱中症にはとくに必要なホルモンであるとされています。

そのあと、根本的な治療として身体の歪みの調整で骨盤矯正、胸椎矯正、腰部をフリクションし、電気療法のMCRをして、本日の治療は終了。

MCR療法(マイクロカレント療法)

MCR療法とは、人体に流れている電流である「生体電流」によく似た微弱な電流を使った治療法です。
低周波療法で用いられる電流のA(アンペア)の100万分の1程度であるµA(マイクロアンペア)というすごい弱い電流をですので、電気的な刺激をほとんど感じません。
そのため、神経や筋肉を興奮させませんし、電気治療のピリピリした感覚が嫌な方でも大丈夫です。

今回はこのMCRを自律神経を整えるポイントにつけて施術を施しました。

次回にどれほどの効果があったかを確認して、さらに治療計画を練っていきます。

前回の施術で、食欲が若干戻り、立ちくらみもないとのことでした。
呼吸の乱れはまだあるとのことです。

手技療法、内臓調整、骨盤矯正、胸椎矯正、腰部をフリクション。
MCRとホット パックを腹部に。
そのあとに足湯に入ってもらいました。

足湯

足湯には副交感神経を活発にし、心身ともにリラックスする効果が期待できます。
緊張や興奮を鎮めて自律神経のバランスを整えます。
他にも、免疫力アップや血流改善による足の冷えやむくみの改善、入眠障害にも効果があります。
足の血液循環の改善は内臓機能にも良い影響を与えます。

三回目の治療時にお話を聞くと、だいぶ日常生活では症状は治まっているが熱中症になったときと同じシチュエーションになると呼吸の乱れと涙などの精神と不安定性が出で来るとのこと。

治療は前回の治療を踏襲しつつ、MCR療法を鍼灸治療と吸玉療法に変更しました。
鍼灸治療では、自律神経のバランスを整えるのに有用な経穴が多数あります。

今回は「合谷」にお灸をしました。
自律神経の機能を正常に戻す働きがある経穴で、刺激することで気持ちが落ち着き、徐々に平常心を取り戻すことができるとされています。

お灸じゃなくても、「ストレスが溜まって身体が辛い!」なんて時に自分の指で押しても有効です。
場所は手の甲側の親指と人差し指の骨の分かれ目のやや人差し指側にあります。
気持ちいいと感じる強さで数十回押しては揉みを繰り返すといいですよ。

吸玉療法では自律神経の乱れを整える経絡である「膀胱経」に吸玉を抜缶していきました。
そちらについては以前に書いたブログで詳しく書いてますので参照してください。

四回目の治療時の問診で、だいぶ症状が安定してきているそうで、もう数回の治療で治癒になりそうです。

同じような症状でお悩みの方は是非、

岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は

こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。



(2020年9月11日)

足の甲が痛い。症例報告

モートン病

インピンジメント症候群で当院に通われている患者さんから、以前に治った症状がまた再発したから、そちらの治療もしてほしいとお話しがありました。

主訴:足の甲が痛い。

年齢:52歳 女性
事務職に従事。
一日中座ってパソコン作業が多い。
仕事中はヒールを着用が義務付けられている。

治療の見解・治療内容
1年ほど前もインピンジメント症候群、いわゆる五十肩の治療と足の甲が痛いと言って当院に通われて、どちらの症状も落ち着いたので完治ということで、しばらくお顔を見ていませんでした。

2か月ほど前にまた五十肩っぽいので診てほしいと通われて、現在治療中です。

そこにまた「足の甲が痛い!」と訴えてきました。
整形外科で当院に通う前に診察されたことがあり、その時の病名は「モートン病」と診断されました。

モートン病とは、ハイヒールなど窮屈な靴を履くことで足の指の付け根に圧迫が生じて、同部位に疼痛や神経症状がでる疾患です。
主に足の第3、第4中足骨頭間で足底神経が絞扼することが多いとされてます。
日本人より欧米人に好発しやすいようです。痛みや神経症状(痺れなど)がでる原因としては、足の付け根に負担がかかり続けて、神経を圧迫してしまうことです。
足の甲を走っている足底神経は足の指を構成する中足骨の間を繋ぐ靱帯の裏側を走行しているので、歩く時に靱帯と地面の間で神経が圧迫するようです。ハイヒールなどのつま先が細い靴を常用する方に多い症状で、この患者さんも仕事中はヒールを常用していました。
それ以外でも「つま先立ちの姿勢が多い」、「しゃがみ込んでの作業が多い」、「ダンスなどの足を多用するスポーツ」といったことでも症状がでることがあります。

改善方法は、まずは原因であるヒールを履かないことなのですが、仕事で履くことが義務付けられているので、せめて通勤ではスニーカーを履くように以前に指導していました。

一度は落ち着いていたのですが、今回また症状が出た背景には、今期の猛暑により職場での冷房が例年以上に強く、そのために冷房病による「足のむくみ」から神経の圧迫があったのではないかと推察しています。

治療は主に足底の弛緩と超音波療法によって神経の圧迫を除去することをしています。
徐々にですが、痛みや痺れは取れてきているようです。
もちろん、通勤でのスニーカーを履くことも継続してもらい、パソコン作業中は楽なサンダルなどにも履き替えてもらってます。

同じような症状でお悩みの方は、是非、
岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は

こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。

(参考文献:柔道整復師学・理論編 改訂第5版)



(2020年8月21日)

肘の内側が痛い。症例報告

内側上顆炎

新型コロナウイルスにより、様々なお仕事をされている方々の仕事の形態が変わってきているようです。
最近とくに多く感じる症例が「内側上顆炎」といわれる症状です。

主訴:肘の内側が痛い

年齢:56歳
介護関係の仕事。
趣味はジムでの筋トレ。
年に一度、ドラゴンボートレースに参加している。

施術者の見解・治療内容
元々の主訴は殿部の痛みと肩関節を動かす小円筋の痛みを治療するために来院していました。
ここ数ヶ月の内は、殿部の痛みの治療をメインに行い、肩関節については手技療法での改善と生活習慣の見直しで治療にあたっていました。
というのも、本人曰く、原因が全く分からないとの事でしたが根気よく、普段の生活のルーティンワークを聞いていくとスポーツジムでの過剰な筋肉トレーニングが原因だと判ったので、適度な運動程度に治療が終わるまで我慢してもらい、改善に向かっていました。

ここ最近、殿部の痛みがマシになってきたところに、急に肘の内側に痛みを感じるようになったので診てほしいと言われました。
「また、急激な筋肉トレーニングをしてないでようね?」
と聞くと、「いいえ。」の返答。

痺れなどはないとのことなので、とりあえず、触診してみます。
痛みを感じる場所は肘の内側とのことで触診してみます。
いわゆる内側上顆という部分で肘を曲げる動作を司る前腕屈筋群や回内筋群が起始するところです。
押圧すると痛みを発します。

次に手で拳をつくってもらい、肘を伸ばして、手の平は下にして手を屈曲してもらいました。
それに対して、こちらは上方向に持ち上げて抵抗を加えていきます。

逆トムゼンテストといい、上腕骨内側上顆部損傷の有無の鑑別をする方法で、ゴルフ肘、内側型テニス肘、野球肘内側型などの上腕骨内側上顆部に付着する前腕屈筋群腱周囲の付着部障害に対する疼痛誘導テストです。

上腕骨内側上顆に起始をもつ円回内筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋に抵抗を加えて疼痛を誘発させて、陽性であれば内側上顆炎が疑われます。

結果は若干の痛みを伴いました。

痺れとかはないとの事でしたが、円回内筋症候群の誘発テストも行い、こちらは陰性でした。

ということで、内側上顆炎として治療をしていきたいと伝え、治療を開始しました。
主に前腕屈筋群の弛緩と肩関節まわり、腰を中心に手技療法をしていきます。
また、炎症している内側上顆から前腕屈筋群に対しては超音波療法を施していきます。

それにしても、原因が分からないとまた同じように症状が出てしまうので、治療しながら問診していきまいした。
患者さんはゴルフもテニスも野球もしない方で、ドラゴンボートレースも今年は参加しないとのことでした。
スポーツ活動以外で内側上顆炎を引き起こす原因として考えられるのは、重量物の継続した運搬(レンガ積みなど)や大工さんが釘をハンマーで打つ動作、あとはパソコン作業による過度のタイピングなどが挙げられます。

詳しく最近の仕事内容などを聞いていくと、
「新型コロナウイルスの影響で対人での仕事より事務所内でのパソコン作業、とくに打ち込み作業が増えた。」
とのことでした。

こんなとこにも新型コロナウイルスの影響が出て、身体に不具合が生じるのだなと感じた症例でした。

現在は仕事(タイピング作業)を休む訳にはいかないので、治療後はマシになるが4,5日するとまた痛みが出るといった具合です。
この症状は痛みの原因があるなら、それをひとまず中断して安静にすることが大事なんですが、仕事に追われている現在は難しいようでした。

同じような症状でお悩みの方は、是非、

岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は

こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。

(参考文献:柔道整復師学・理論編 改訂第5版)



(2020年8月17日)

冷房をつけながら寝てしまい・・・冷房病の色々な症状。症例報告

冷房病の色々な症例

梅雨が過ぎて夏本番、というより例年以上に今年は暑い夏です。
外出時に常に着けているマスクも体温を上昇を助長しています。

暑さを解消するのに冷房はもはや必須ですが、冷房によって過度に身体が冷えてしまうために体調を崩しやすい時期でもあります。

部屋の温度が暑くて寝れないので、「冷房をガンガンにする」、「扇風機の風を身体に直当て」といったことで、なんらかの症状を引き起こして当院を訪れる方が今週は多かったです。

原因の詳しい情報は、以前書いた「冷房から来る腰痛」「冷房から来る足のむくみ」を参照してください。

主訴:腰痛、殿部痛

年齢:72歳
男性、事務職。
趣味は奥さんと一緒にジムでの軽い運動とそのあとに入る大きなお風呂とサウナ。

施術者の見解・治療内容
既存の患者さんで元々の主訴も殿部痛と股関節痛。
今は改善していて、姿勢矯正がメイン。
事務職によるパソコン作業によって腰から殿部にかけて痛くなることがあるが気にならない程度にはなっていた。

会社では室内作業なので、冷房が常についている。
そのために自宅では極力、冷房は抑えめで扇風機をサーキュレーターのような使い方をしていた。

梅雨が明けてから、しばらく熱帯夜が続き、冷房を一晩中つけて扇風機の風も身体に直当てで何日か寝ていた。
その時に腰と殿部が冷えて疼痛を発していると思われる。

また、新型コロナウイルスによって仕事の環境も変化したそうで、精神的ストレスも自律神経に乱れを生じさせて冷えを助長していると考えられる。

治療は足底から血流を改善するように弛緩していき、腰部、殿部のストレッチに股関節のストレッチも多めに施術していく。
吸玉療法にて腰部や殿部、それに膀胱経に抜缶し、硬くなった筋肉と血流の改善、自律神経を整える目的で10分間留缶する。

治療後にいつもどおりに奥さんとジムに行って、大きなお風呂を堪能するとのことだったので、先に足から温めていき、腰、全身と順序よく湯船に浸かるようにアドバイスをしてその日の治療は終了。

次の来院時に「腰はええけど、寝苦しいのがなあ~。」
とのことで、冷房の温度管理と人の体温は1日の中で3時~6時が一番低くなるので、その時間帯ぐらいで冷房が切れるようにタイマー設定する事と扇風機は身体に直当てしないで、扇風機を壁に向けて風を送り、跳ね返ってくる風が身体に当たるくらいにする旨をアドバイスした。

女性の患者さんで多いのが足のむくみです。
とくに足の筋肉が少ない方に顕著で、冷房が効いた部屋で寝ていると、足元の冷気が足先から体温を奪うだけでなく、血管内を通る血液などの体液を心臓方向に押し出す力が不足するために余分な水分が溜まってしまい、足のむくみが生じてしまうようです。

主訴:肩の痛み、頸の痛み、頭痛、足のむくみ

年齢:45歳
女性、製造業。
体型は痩せ型。
趣味はインコの飼育。

施術者の見解・治療内容
この方も既存の患者さんで元々の主訴は急性腰痛だった。
現在は仕事から来るストレス性の頭痛や頚肩腕障害をメインに施術している。

精密機器の検査をする業務に従事しているそうで、作業室内は冷房が完備。
室外は梅雨も明けているので、蒸すような暑さが身体を浸食する。
人間の身体が許容する1日の温度変化が5℃前後とされているので、身体にある体温調整機能を司る自律神経は乱れていき、冷え性をもたらしていく。

また、人に仕事を教えて管理する立場にあるそうなので精神的ストレスが常に付きまとうとのことで、そのことから緊張性頭痛がでやすくなっている。

ここ最近は寝苦しい夜が続いたので、冷房を27℃設定にして一晩中つけて寝ていた。
温度管理としては間違ってはいないと思うが、この患者さんの体型が痩せ型で下腿の筋肉量も一般的な女性よりも圧倒的に少ない。

先に述べたように下腿の筋肉量が低いと血液を心臓方向に押し出すポンプ機能が十全に発揮できないので、余分な水分が下腿部に溜まってしまい、足のむくみを形成したと思われる。

治療は足湯に入ってもらい、血流改善と代謝改善をし、手技療法で全身の硬い筋肉を弛緩していく。
自律神経の乱れを整えるのに、吸玉療法にて膀胱経に抜缶する。
頸周りは女性につき、吸玉のあとが見えることを危惧して抜缶しない。
鍼治療で行いたいとこだが、鍼に恐怖心があるとのことで0.02ミリの短い鍼がついている円皮鍼を頭痛などに効果がある経穴に貼っていく。

普段、お風呂はシャワーが多いとのことなので湯船に浸かる習慣とストレッチの指導に加え、寝る30分前に屈伸運動を20回するようにアドバイスをする。

屈伸運動は下腿の筋肉を動かすことで静脈にある弁を開き、ポンプ機能を働かすので足のむくみに有効である。

後日に湯船やストレッチ、屈伸運動について尋ねたところ、
「湯船は浸かるようにしてるけど、ストレッチと屈伸運動は眠気に負けて、たまにするだけ~。」
とのこと。
屈伸運動10回でもいいから、やっていきましょうと再度アドバイス。

同じような症状でお悩みの方は、是非、

岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は

こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。



(2020年8月10日)

アフターコロナによって忙しくなったことによる症状。症例報告

オーバーワークによる症状

緊急事態宣言も解除されて、1月あまり。
仕事の形態が在宅と通勤が半々の方、止まっていた業務が急に動きだして忙しい方、コロナの影響で仕事が暇になった方など色々なお話しを患者さんから伺います。

そんな中で、忙しすぎて体調を崩す方も多々、来院しています。
今回の症例報告はオーバーワークから来る症状です。

主訴・本日の状態
右の前腕がパンパンでしんどい。

年齢:30代後半 男性
岸和田市在住。
自営業。
夏はクーラーの取付工事業。
冬はスキー場でのスノーボードなどのジャンプ台を作成。
この1月にスノーボードでの転倒により、右鎖骨骨折をし現在ボルトで固定している。
一年ぶりの来院。

施術者の見解・治療内容
一年ぶりの来院で詳しく問診してみると、今年の冬も信州地方でスノーボードのジャンプ台の作成・管理と趣味のスノーボードを楽しんでいたが1月にスノーボードによる転倒で右鎖骨骨折を負い、手術とリハビリテーションに4月まで仕事ができない状態だったみたいです。
いざ、仕事を始めようと思ったら世間はコロナ禍の最中で、この時期にしているクーラーの取付工事業務がなく、たいへんだったそうです。
仕事が動き始めたのは、緊急事態宣言が解除されて、特別給付金が支給された後からで、それから休みがなく、今日やっと1ヶ月ぶりのお休みで右腕が痛いのを治療したくて来院したとのことでした。

「毎年、そんなにクーラーの取付工事って忙しいものですか?」
と質問すると、
「特別給付金の額がクーラーの買い替えにちょうどいいお値段らしく、例年にないぐらいの忙しさです。
委託業者からも今が大事!1台でも多く販売・取付工事を頑張ってほしいと全従業員にボーナスが出たくらいですから!」
と、今まで仕事できなかったマイナス分を埋めるために頑張りすぎた結果で、現在、右前腕から手首にかけて筋疲労と腱鞘炎が出ている模様でした。

また、この1月に鎖骨骨折をしたのも遠因としてある模様です。
現在、ボルトによる固定で安定はしてますが、転位をしたままの骨癒合などで以前よりも血流が悪くなりやすく、身体が怠いと感じやすくなります。
患者さんに確認すると、
「その通りです!よくわかりましたね!」
との回答でした。

鎖骨骨折は骨折の中では発生頻度の高い骨折で、多くは外力が他の部位に誘導されて離れた部位で起こります(介達外力といいます)。
この患者さんの場合はスノーボードで転倒したときに肩部を強く衝いたことで、構造的に脆い鎖骨の中央・遠位1/3境界部で折れたそうです。
鎖骨は肩甲骨を介して、腕を身体につなぎとめる役割があります。
さらに首の周りにある神経や血管などの循環器系を守る役目もあります。
この鎖骨が折れてしまうと、腕の重みで転位が高度となってしまい、第3骨片が生じる場合があり、また完全に整復が出来たとしても固定が困難で再転位して変形しやすいので、後遺症が残りやすいです。
そうすると、神経血管障害で痺れや身体が以前より怠いといった症状が出たり、女性では変形治癒によって美容上の問題なんかもでたりします。

治療を施すにあたって、まずは久しぶりなので全体を触診しつつ、手技療法で弛緩していき、血流の滞ることで硬くなっている筋肉と関節可動域の改善や体調の不具合から来る姿勢の矯正をメインに施術していきます。

患者さん自身は右腕だけ痛いとのことでしたが、鎖骨を中心とした筋肉群も筋委縮がひどく、大胸筋や胸鎖乳突筋といった筋肉、また痛みから身体を守るために腰が反り腰になっていたようで、腰部の筋肉群の弛緩と股関節の可動域の拡大も必要でした。

不良姿勢の改善にカイロベッドで骨盤の矯正と胸椎の矯正、そして腰部をフリクション(伸展)させて、姿勢を整えていきました。

物理療法で筋疲労を起こしている右前腕に対して、低周波を当てたかったのですが、現在、鎖骨固定に金属が体内に内包しているので「物理療法の禁忌」にあたり、今日の治療はここまでにして経過観察としました。

物理療法
手技療法以外にも整骨院では物理療法といった後療法を用います。
これは電気や光、湿熱、音波、水などの物理的エネルギーを生体に作用させて、生体機能の正常化を図ることを目的としています。
当院では超音波療法、低周波療法、赤外線療法、電動熱療法といった物理療法を取り入れています。
各種物理療法も使い方を間違うと、望ましくない生体反応がででしまいます。
そういったことがないように常にそれぞれの適応や禁忌を熟知して、疾病や障害への適応・不適応を正しく鑑別しています。
その為、問診の際に既往歴や現行歴を詳しく教えて頂くことも必要となります。

同じような症状でお悩みの方は是非、

岸和田まちの整体整骨院

までお越しください!

GoogleMAPを活用の方は

こちら

を検索!

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。
(参考文献:柔道整復師学・理論編 改訂第5版)



(2020年7月17日)



 

予約問い合わせLINE姿勢分析無料