鍼灸ツボの達人ブログ
鍼灸治療で花粉症に対応してみては?
花粉症の季節到来です
先週の土曜日からアレルギー性の花粉症が出てきました!
丁度、その日のおは土を見てた時に杉の花粉が・ ・ ・的な事を放送してたので、目が痒いのはこれか!と納得です。
岸和田まちの整体整骨院でもアレルギーで苦しんでいる方が来院して鍼灸治療による施術を希望される方が多々います。
下の画像をクリックすると実際の鍼灸の施術の様子を見る事が出来ます☆
僕自身、沢山のアレルギーに悩んでる一人なんですが(杉、ヒノキ、ブタ草、PM2,5、黄砂にハウスダスト、たまに寒冷も)、なんでこんなにしんどいねん!常にマスクいるから面倒臭いわ!、と日々感じています。
学生時代に授業でアレルギーについて少し習った事を思い出したので、当時の教科書を引っ張りだして調べてみました。
IgE抗体は過敏反応のもっとも重要な担い手である。血液中に大量のI g E抗体をもつアレルギー体質をもつヒトにおいては、I g E抗体が特定の抗原と反応し、その抗原抗体が結合した肥満細胞からヒスタミンなどが遊離し、過敏反応としての軽症の蕁麻疹、花粉症から、重度のアナフィラキシーショックに至ることがある。
(生理学 改訂第3版から抜粋)
なんとなく、わかったような、わからんような感じなのでもう少し調べてみました。
アレルギーとは
免疫とは、生体に侵入した異物を無毒化、排除する働きであり、生体防御の根幹をなしている。しかし、ときとして免疫反応が生体に有害に、また組織障害性に作用することがある。これがアレルギー反応(現象)とよばれるものである。
(病理学概論 改訂第3版から抜粋)
また、一言でアレルギーと言っても実はその発生機序によって1〜5型に分けられていて、通常、僕らがアレルギーと呼んでいるものは1型に分類されています。
1型(アナフィラキシー型反応)
花粉、ハウスダスト、牛乳といった抗原(アレルギーの原因物質という意味でアレルゲンとよばれる)が、肥満細胞の表面のI g E(免疫グロブリンE)と結合してヒスタミンを分泌することによって起こる現象である。一度感作された生体に再度同じ抗原が入ると、肥満細胞表面のI g Eに抗原が反応し、肥満細胞は活性化してヒスタミンやロイコトリエンなどの物質を遊離する。ヒスタミンやロイコトリエンは代表的な血管・平滑筋作動物質であり、炎症反応でも作用する。血管透過性亢進、血管拡張、気管支平滑筋の収縮といった作用がある。
(病理学概論 改訂第3版から抜粋)
ヒスタミンやロイコトリエンがアレルギーを起こしている原因だと理解できる出来ますね。
西洋医学的にはこう説明されていますが、東洋医学では外部から身を守る働きは肺が担うとされているので、アレルギーが起きている場所は肺であるとしています。そのため、肺と体の深部との連絡を正常にすることが、アレルギー治療の基本とし、また、生活習慣の改善がアレルギー疾患の根本的解決になるとされています。
(参考資料 東洋医学 基本としくみ)
アレルギー用の抗ヒスタミン薬を飲むと眠気が誘われて仕事中に眠くなる方や薬を飲んでもまだ症状が出ていてツライ方!是非、この機会に鍼灸でアレルギー性の花粉症を緩和してみてはどうでしょうか?
岸和田で花粉症にお悩みの方に対しての治療に定評のある岸和田まちの整体整骨院!
Google Mapからの検索で
岸和田市 整骨院
を検索すると分かりやすいです(^_-)-☆
(2019年2月8日)
津液について。岸和田まちの整体整骨院の考察
津液について
最近はクーラーを付けないと寝れません!
電気代が怖い!
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回は"血"についてお話ししました。今回は気や血と共に体を構成する津液のお話し。
"津液"とは生命を維持するために必要な水分のことを指します。
水のようなものですがただの水とは異なり、臓器や関節の働きを滑らかにしたり、不要な成分を排出したりする作用を持っています。
"津液"は"津"と"液"とに分けられます。
"津"はサラサラとした体表を巡る水分で体表に潤いを与えたり、汗や吐く息といった形で熱や老廃物を体外に排出しるを"気"と共に担ってます。
"液"はねっとりとした体の深層を巡る水分で、臓器に栄養を届けたり関節内の滑液となって関節の動きを滑らかにする働きがあります。
これらに不調があるとこういった病態が現れます。
隠虚
量が不足する場合に現れ、体に余分な熱が残りやすく乾燥傾向。
症状として熱感、寝汗、空咳、不眠、便秘、嗄声、髪のパサつきなどが挙げられます。
治療法は"腎"や"脾"の機能を高める"補隠"が用いられます。
湿
"津液"が部分的に過剰になって滞ることで起こる病態。
雨の日や湿度の高い日に体調が悪くなりやすく、頭が重い、体が重だるい、胸が苦しい、下痢をしやすいといった傾向が現れます。
"湿"が更に進むと"痰飲"となり、めまいや耳鳴り、不整脈も伴います。
治療法は"腎"、"脾"、"肺"の機能を高めて余分な"津液"を取り除く"利湿"が有効です。
湿熱
"湿"が体内の余分な熱と結びついて生じる病態。
"隠"と"陽"が絡み合う複雑な状態で、黄色く粘る痰や滲出液が出たり、口が粘ったり乾くが水分は取りたくないといった症状を引き起こし、皮膚に化膿や炎症が出やすい、吹き出物が目立つ、暑がりで汗っかきといった傾向が現れます。
治療は"利湿"と熱を冷ます"清熱"を同時に行うのが有効です。
○これらの症状に心当たりがある方はぜひ一度お越しください。
岸和田まちの整体整骨院ではベテラン鍼灸師が貴方のお悩みを解決します。
(2018年7月6日)
血について。岸和田まちの整体整骨院の考察
血について
そろそろ梅雨が明けそうです。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回、"気"についてお話ししました。
今回は、気の運搬役である"血"のお話を。
"血"とは、基本的には西洋医学と同じ「血液」という意味ですが、東洋医学では血液の成分や循環作用も含んだ、少し広い概念として捉えられています。
"血"と"気"は、相互に力を供給しあう関係で、どちらか一方の巡りが悪くなると、もう一方の機能にも悪影響を与えます。
"血"には大きく分けて二つの作用があり、全身の組織に酸素と栄養を与える"養営作用"と、髪や爪、筋肉、皮膚などの各器官に潤いを与える"滋潤作用"に分類できます。
"養営作用"によって与えられた栄養は、諸臓器に活動に必要な燃料や材料を巡らせ、その過程で"熱"が生み出されことから、"血"はその"熱"を運ぶ役割も担ってます。
"滋潤作用"には、全身に潤いを送ることで髪や筋肉、皮膚、爪などをみずみずしく保ち、また体の五感、特に視覚を正常に機能させる働きを持ちます。
これらの均衡が乱れると、様々な病態が出現します。
血虚
"血"の量が不足すると、"血虚"という病態となります。
これは、不眠、健忘、手足のしびれ、筋肉のケイレン、月経痛、爪が脆い、皮膚に艶がないなどの症状を伴います。
治療には、"養血"が用いられ、"血"の生成に関わる"腎"、"脾"、"肺"などの機能を高めるように働きかけます。
血瘀や血熱
"血"が乱れている場合は"血瘀"や"血熱"という病態が出現します。
"血瘀"では、肩凝り、皮膚が黒っぽくくすんで乾燥気味、しみやそばかす、便秘がち、血管がクモの巣状に浮き出るなどかあげられます。
治療法としては、"血"の流れを良くする"活血"があり、"血"の巡りを先導する"気"の滞りや不足、"熱"の過剰、"津液"の不足などを改善します。
具体例として、吸い玉が治療に用いられています。
"血熱"とは、"血"に熱がこもった病態で、鼻血がよく出る、出血が止まりにくい、血尿、月経過多があげられます。
治療には"清営涼血"が用いられます。
これは、"血"がもつ過剰な熱を冷ます治療法で、合わせて"肝"の蔵血作用や"心"の血液循環作用を高める治療も行います。
○これらの症状に心当たりがある方は、ぜひ一度、岸和田まちの整体整骨院にお越しください。ベテラン鍼灸師が貴方をお待ちしています。
(2018年7月2日)
気の不調について。岸和田まちの整体整骨院の考察
気の不調とは
雨で洗濯物が乾かず悪戦苦闘の毎日です。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
マンガや小説で、たびたび登場する"気"、東洋医学のなかでも特に重要な概念の一つです。
今回は、その"気"とそれらから見られる不調のお話し。
☆"気"とは、生命活動の根源的なエネルギーで、目に見えない無形の存在です。
例えば、"気"は体の中で電流のような役割を持ち、モーターとしての一面を持つ"血"や"津液"に動力として機能すると考えられています。
"気"は"腎"に生まれつき蓄えられている"先天の気"と、体の外から取り入れられた"後天の気"が結びついて生成されます。
後天の気には、食べ物から作り出される"水穀の気"と、呼吸から取り入れられる"清気"とがあり、一般的に"気"というと、この先天の気と後天の気が結びついたものを指し、"元気"(真気)とも呼ばれます。
体の中を巡る"気"は、その巡りに異常が生じると体に様々な病態を出します。
"気"の量が不足すると"気虚"という病態が現れ、体全体がパワー不足に陥ります。
症状としては、風邪を引きやすい、冷えやすい、胃もたれ、皮下出血しやすい、気力がない、体重減少などを伴う傾向にあります。
治療としては、"補気"を施します。
"気"の生成に携わる"脾"や"肺"の機能を向上して、"気"の量を増やします。
動きが乱れた場合は、"気滞"、"気陥"、"気逆"といった病態が現れます。
気滞
重い感じや張る感じのある症状を指し、神経質、胃が痛む、ゲップやオナラが多い、顔の火照りなどが挙げらます。
治療としては、"気"の流れを良くする"行気"を使います。
これは、"肝"の疏泄作用を高めるように働きかけます。
気陥
胃下垂、下痢が続く、頻尿、脱肛、立ちくらみといった症状が伴います。
治療には、"益気昇提"を用います。これは、"気"を補いつつ、"脾"の昇清作用や"肝"の疏泄作用を高めていくことをいいます。
気逆
"気陥"の逆の症状が"気逆"で肺の"気"が逆上すると、喘息やしつこい咳などが起こり、胃の"気"が逆上すると、ゲップや吐き気を引き起こします。
治療法は"降気"といい、肺の粛降作用に働きかけて、上がった"気"を下げて正常な"気"の状態に戻します。
○上記のような不調に心当たりがある方は、ぜひ岸和田まちの整体整骨院にお越しください。
ベテラン鍼灸師が貴方の体調にあった施術を施します。
(2018年6月29日)
五行説について。岸和田まちの整体整骨院の考察
五行説
ジメジメした日々が続きますね。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
以前に書いたお話しで"陰陽論"について語りましたが、
今回はそれを補う概念のお話しを。
☆五行学説という言葉があります。
筆者がよく読む異世界ファンタジー小説に頻繁にでるワードなんですが、
東洋医学では
「自然界や人間の体は木、火、土、金、水という5つの要素から成り立ち、各要素はある一定の法則に基づき、互いに関係を持ちながら、バランスをとっている」
という考え方をします。
これは、各要素がバランスよく機能してる状態を健康と捉えます。
このバランスは、''相生"と"相克"で保たれてます。
相生とはある要素が特定の要素を生み出す関係のこと。
五行的には、木は火を、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を生み出す関係です。
でも、この相生ばかりが繰り返されると、生み出されるものが増え続けてしまい、バランスが崩れてしまいます。
その相生とは反対に働く力が相克です。水は火を消し、火は金を溶かすといった関係性です。
五行とは、この相生と相克が強まったり弱まったりしながら全体の調和を保っています。
そしてこのバランスが崩れると、体に不調が生じるのです。
この考え方を元に、五行色体表というものがあります。
細かく分類された表で、
例えば、金は肺(五臓)、大腸(五腑)、皮膚(五充)、鼻(五官)、咳(五変)、哭(五声)、悲(五志)、辛(五味)、魚臭い(五香)、白(五色)、秋(五季)、乾燥(五気)、夜(五時)といった具合です。
同じように、木、火、土、水も細かく分類されています。
これを治療に置き換えると、
皮膚に異常が現れた場合、皮膚は金のグループなので、肺や大腸などの機能の低下が原因と考えます。
その肺や大腸の機能低下を招いた一因としては、悲しみの感情が過剰になった可能性があると考えられます。
また、同じグループの鼻の症状や、咳なども併発してるかもしれません。
治療法としては、乾燥した気候に注意をし、辛味に属する薬や食べ物を取り入れるべきだと考えられます。
このように五行色体表は、1つの症状に対して、どの臓腑に問題があり、その原因は何で、どんな症状を併発するか、効果的な治療法は何かを推察する手掛かりとなります。
○岸和田まちの整体整骨院では、東洋医学を修めた鍼灸師が貴方の症状に合わせて治療を行っています。
興味がある方は、ぜひお越しください。
(参考文献:東洋医学 基本としくみ)
(2018年6月25日)
管鍼法とは。岸和田まちの整体整骨院の考察
管鍼法とは
今年は雨の降りかたが異常で怖いですね。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
よく、「患者さんに鍼って痛いやろ」や「衛生的にちょっと。B型肝炎とか怖いし」なんてお話を聞きます。
なので今回は、
日本で行われる鍼治療の方法
"菅鍼法"についてのお話し。
☆現在、日本で最も用いられる鍼治療の方法は菅鍼法です。
それは、"鍼菅"という筒状の器具を用いて、細く長い鍼を皮膚に刺す方法で、細くて柔らかい鍼を適切に刺すことができるので、痛みをほとんど感じずにすみます。
ちょいと昔は、ステンレス製の鍼菅を高圧滅菌消毒して使っていましたが、現在では、感染症予防や衛生面から、プラスチック製の使い捨ての鍼が主流です。
施術では、最初に経穴の位置を特定します。
個人差があるため、まず基準となる場所の周辺を触診し、皮膚の色味が違う箇所や乾燥、ザラつきがある場所、押圧時に痛みや腫れ、シコリなどの反応が強くでる所を経穴として決定します。
次に鍼を刺し入れる角度は、真っ直ぐや斜めなど、その経穴に適した角度を選択します。
鍼菅をやや強く経穴に押し当てると、筒の中から鍼が落ちて、瞬間的に皮膚に当たります。
ですが、鍼菅で皮膚を圧迫してる感触で、鍼が当たる感覚はほとんどしません。
その後、鍼菅後方から少し出ている鍼の端を指先で軽くトントンとして、鍼を少しづつ刺し入れます。
鍼菅を取り除き、さらにゆっくりと深く刺し入れていきます。
よく鍼をしてる最中に「ズゥンと響く」という言葉を聞きます。
これを"得気"と呼びます。
一方、鍼灸師は、筋肉の微かな動きや鍼が押し返されるような感覚を得ます。
これを"鍼を刺して気が至る"といい、"気至"と呼ばれます。
なお、得気が起こらない場合は、人為的にこれを得る技があり"候気"といいます。
東洋医学の治療法には"補瀉"という考えがあり、体の状態により、補(体に不足してるものを補う)したり、瀉(体に不要なもの、害のあるものを排除する)したりします。
鍼治療の場合も同じで、鍼の操作で"正気"を補したり、"邪気"を瀉したりすることで、不調を改善していきます。
○岸和田まちの整体整骨院では、ベテランの鍼灸師が施術を行ってます。
興味がある方は、ぜひお越しください。
(2018年6月22日)
症状・お悩み別コース紹介

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