鍼灸ツボの達人ブログ
陰陽論について。岸和田まちの整体整骨院の考察
陰陽論
そろそろ梅雨に入るのでしょうか?雨が少ないと野菜が高い!
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回のお話しでは、"整体観"についてお話ししました。
今回は、そこから見出された"陰陽論"についてのお話し。
☆古代中国では、様々な自然界の法則を見出し、理論を確立していきました。
それは、人間の体の中にも自然界と同じ構造があるとする整体観を確立し、その中でも、もっとも基礎となる理論が"陰陽論"だとされています。
ざっくり説明すると、
「万物は、例えば夜の月とに昼の太陽のように、対立した性質をもつ二つの要素に分類できる」
といった考えです。
"陰"のイメージとしては、内に集まる/下降する/静か/重量が重い/濃度が濃い/吸収する/冷たい/暗い/水を生む/湿潤を生むなどが挙げられます。
本質としては"凝集"だと位置付けられるでしょう。
片や"陽"のイメージは、外に向かう/上昇する/躍動/大きな空間を占める/重量が軽い/濃度が薄い/明るい/熱を生む/乾燥するなどがあります。
本質としては、"放散"だといえます。
人の活動に置き換えると、
"陰"は鎮静、睡眠、滋養にあたり、
"陽"は興奮、活動、消耗となります。
これらは、優劣の関係を変化させてバランスを保っているのです。
例えば、朝に目が覚めると体は睡眠状態から活動状況へと切り替わる。
つまり、"陰"が優勢な状態から"陽"が優勢な状態へと変わり始めます。
夕方に近づくと疲れて活動性が鈍くなり、休息を欲します。
これは、"陽"が優勢な状態から、"陰"が優勢な状態へと移り変わるといえるでしょう。
このことから、どちらか一方が強くなり過ぎないようにバランスをとってることがよくわかります。
もし、このバランスが崩れたらどうなるでしょう?
本来は陰優勢の夜の時間帯に昼のように活動しつづけると、"陽"が過剰な状態に陥ります。
興奮し過ぎたり、目が冴えて眠れなくなったり、熱が過剰になって体が火照ったりしてしまいます。
このような"陽"が強すぎる事を"陽証"といいます。
反対に、陽が優勢な昼になってもダラダラと寝過ぎたりすると、"陰"が過剰になり、元気がでない、倦怠感がある、体の熱が不足して冷えやすいといった"陰証"となります。
"陰陽"のどちらか一方が過剰に盛んになったり、過剰に少なくなったりすると、バランスが崩れ、正常な状態ではなくなり、それが不調となって現れてしまうのです。
○"陰陽論"を用いる事で、体に起こる複雑な現象を総合的な視点で、
岸和田まちのでは鍼灸師が患者さんを分析しています。
興味がある方は、是非お越しください!
(2018年6月18日)
糖尿病も鍼灸治療で。岸和田まちの整体整骨院の考察
東洋医学的糖尿病への考察
長袖の服をそろそろ仕舞う時期になってきました。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回、現代病治療と東洋医学についてお話ししました。
今回は、それを踏まえて、生活習慣が原因の現代病である糖尿病のお話し。
☆現代病の多く、特に糖尿病は生活習慣と関連が深いです。
西洋薬で血糖値を下げる治療だけでは不十分で、生活習慣の改善が必要になります。
近年、成人の五人に一人はこの病気の疑いがあるといわれています。
なかでも生活習慣と関連があることがわかっている「2型糖尿病」が、糖尿病患者の約9割を占めています。
必要な栄養素が足りないので、体は痩せていて疲れやすく、たくさん食べたくなる傾向があります。
一方、胃腸から取り込まれたブドウ糖は行き場がなくなって血中に大量にとどまり、さまざまな合併症を引き起こします。
東洋医学的に診ると、ブドウ糖は活力を生み出し、体を構成する物質の元であることから"精"に相当します。
精は飲食物から胃腸を通して取り込まれ、"脾"の働きによって、体に役立つように処理されます。
糖尿病とは、この精がうまく利用されずに不足したり、過剰になったりした状態と捉えることができます。
これは体に必要なものを取り出す脾の働きが低下する"脾虚"の状態で、余分な精が溜まって"熱"に代わると"津液"が奪われて"陰虚"の状態になります。
すると、疲れやすい、風邪を引きやすいといった生命力の低下に繋がります。
東洋医学の治療では、こうした脾虚、陰虚といった状態や合併症の状態に応じて治療方針を立てていきます。
さらに、生活習慣の改善も不可欠です。
精を効率良く利用するには、日中の運動で余分なエネルギーの消費を促すことが必要となります。
エネルギーの蓄えを減らすために、摂取したものを体に溜め込みやすい夜間の飲食を控えめにすることも重要です。
また、ストレスや過労はブドウ糖の有効利用を妨げるため、日中は体を使ってしっかりと活動し、夜十分な睡眠を取ることが、ストレスや過労を減らすことに繋がります。
このように単に血糖値を下げるだけではなく、崩れた体のバランスを調整することが東洋医学的な治療の考え方です。
○岸和田まちの整体整骨院では、東洋医学的アプローチを駆使して治療に取り組んでます。
興味がある方は、ぜひお越しください‼︎
(2018年6月11日)
現代病にも鍼灸治療で。岸和田まちの整体整骨院の考察
現代病治療と東洋医学
毎日、天候が不安定で帰宅すると洗濯物がベチャベチャです。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。

体がだるいから病院で検査してもらってんけど、なんも問題ないらしいわ。
でも、しんどいねんけどなぁ。
という患者さんのお声を最近良く聞きます。
東洋医学は、2000年以上前に体系化されてますが、当時は存在しなかった現代病にも取り入られてます。
それを踏まえて、今回は、現代病治療と東洋医学というお話し。
☆数値や画像で体の状態を捉える検査や、化学物質で作られる西洋薬など、西洋医学の進歩によって多くの病気が早期に発見され、治療できるようになりました。
一方で、症状はあっても数値や画像には異常が現れない病気や、西洋薬では効果がなかったり副作用が出てしまったりする病気もあります。
近年、東洋医学が見直されている理由として、検査や治療に限界がある西洋医学を補い、病名が分からなくても治療できるという東洋医学の特徴に気づきだしたからだと言えます。
例えば、人間ドックや健康診断では、病気を早期に発見することは出来ても、病気になる前に病気を見つけることはできません。
このため、最近は病気になる前の状態である"未病"を発見するために、西洋医学的な人間ドックに東洋医学的な診察である"望診"、"接診"、"聞診"、"問診"などの四診を加えている施設もでてきています。
☆東洋医学では病名によって治療が決まるのではなく、体に現れたあらゆる徴候を捉えて治療します。
人の体に現れる徴候の多くは昔も今も変わりません。
このため、東洋医学の基本は3000年以上前に出来上がっているにも関わらず、現代病にも対応出来るのです。
例えば、生活習慣と関連が深い糖尿病は近年増加している現代病で、血糖値が基準よりも高くなると診断がくだされます。
昔は血糖値を調べることは出来なかったので、血糖が高くなるという考え自体がありませんでした。
しかし、
のどが渇いてたくさん飲む"多飲"、
小便が多い"多尿"、
たくさん食べる"多食"なのに痩せてくるという現象を「三多一少」
といい、その病態は"消渇病"と呼称して治療してきました。
これは、血糖値が非常に高くなったときの糖尿病の症状と酷似しているので、消渇病の治療方法は糖尿病にも応用できるのです。
このように現代病といっても昔とは名称が違うだけで、病態を検証していくと同じ病気が多々あります。
岸和田まちの整体整骨院では、未病というコンセプトの元、現代病にも鍼灸治療で対応させて頂いてます。
興味がある方は、ぜひお越しください。
(2018年6月8日)
アレルギー疾患も鍼灸治療で。岸和田まちの整体整骨院の考察
アレルギー疾患と東洋医学
もう、スギ花粉もヒノキ花粉の時期が終わってるのに、いまだにアレルギー性鼻炎に悩まされている43歳です。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
今回は、自分もどうにかしたい!という思いからのアレルギー疾患と東洋医学というお話し。
☆アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、近年増加している現代病です。
西洋医学では、抗アレルギー剤や気管支拡張剤、ステロイド剤などによって治療しますが、症状が緩和するだけで体の根本の状態が改善するわけじゃなく、治療は長期間に及ぶのが現状です。
東洋医学では、外部から身を守る働きは"肺"が担うとされているので、アレルギー疾患が起きている病位は肺であると定義します。
アレルギー性鼻炎は鼻、気管支喘息は呼吸、アトピー性皮膚炎は皮膚に症状が出ますが、肺は、鼻、呼吸、皮膚のいずれにも関係しています。
肺の機能として、外敵を外に追い返して体を守るというものがあります。
その防衛機能によって"気"が外に瞬発的に向かうとクシャミや咳に、"津液"が外に向かうと鼻水や涙などの分泌液に、"気、血、津液"が軽度に滞ると痒みに、"血や熱"が表層に過剰に集まると発赤や充血になります。
このような防衛機能の過剰反応が
アレルギー疾患の原因です。
これらを改善するにあたって、東洋医学では、
*天柱
*大椎
*曲池
*水分
といった経穴を刺激します。
大椎はアレルギー全般に効く経穴であり、天柱は鼻の諸症状、頭痛、肩凝りに効果があります。
アトピー性皮膚炎など皮膚に炎症がある場合は、曲池を刺激するといいでしょう。
曲池は熱を冷まし、皮膚や粘膜の痒みを抑える効果があります。
水分は体の内部から皮膚の状態を改善する経穴です。
今回、あえて経穴の場所は載せませんでした。
指で押すより鍼や灸による治療の方が効果が高いからです。
○僕のようにアレルギー性鼻炎でお困りの方、アレルギー疾患で薬ばっかりでしんどい!という貴方!
岸和田まちの整体整骨院では、ベテラン鍼灸師が貴方の悩みを改善します。興味のある方は、ぜひお越しください。
(2018年6月4日)
不妊症と東洋医学。岸和田まちの整体整骨院の考察
不妊症
最近、同年代の友人達(オーバー 40)と会食した時に、不妊症や子宮の病気について質問されました。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
女性の結婚年齢が高くなってることから、不妊に悩む人が増え、不妊治療を受ける人が多いなとの感想を受け、
今回は、女性の病気と東洋医学というお話を。
☆不妊に悩む多くの方が、人工受精や体外受精などの西洋医学的な不妊治療を試みますが、いかんせん金銭的、精神的な面での負担が大きいのに対し、治療を受けても必ずしも妊娠が成立するとは限らないのが現状です。
東洋医学の考えでは不妊症を、
「体の中で生命力を作り出す"腎"の働きが低下したために熱が不足して体が冷え、気や血の流れが悪くなったもの」
と定義してます。
このため、腎を温めることが治療の基本となってます。
でも、近年は、逆に熱が体内にこもって不妊になる女性が増えてます。
原因としては、栄養の過剰に摂取(多飲や過食)したり、夜更かしに起因するとされています。
そのため、体内に熱がこもり、血や津液(体内水分、腎で濾過されたもの)が消耗されて不足した状態に陥ります。
結果、月経周期が乱れて、悪化すると無月経になって妊娠しにくい体になるのです。
一般的に不妊治療に使用される黄体ホルモン剤には、熱をもたらすものが多いため、熱がこもって不妊になってる女性には、こうした不妊治療を受けても、悪循環になることが多々あります。
このように不妊症には、様々な病態が関与していて、東洋医学ではその病態を改善することが主体となります。
また最近は出産の高齢化に伴い、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頚がん、子宮体がんといった子宮の病気が増加傾向にあります。
腫瘍のように形に現れた異常の場合は、東洋医学的な治療だけで消失させたり、小さくしたりすることは難しいですが、子宮筋腫や子宮内膜症によって引き起こされる色々な症状を和らげる目的には、東洋医学的な治療が有効なことが多いです。
☆西洋医学では、妊娠中の薬の服用による副作用が問題視され、妊婦は薬の服用を極力避けるのが基本です(アザラシ肢病が以前に問題になりました)。
その点、漢方薬は安全な薬が多く、安胎薬といって妊娠中に起こる流産などの異常を予防する漢方薬さえあります。
ただし、妊娠4〜12週の時期は、漢方薬でも服用しないのが原則です。
東洋医学による治療は、漢方薬を使うものだけではないので、妊娠中でも養生法や"経穴"を刺激することなどによって代替えできます。
○岸和田まちの整体整骨院では、女性特有の悩みに対し、経験豊富な女性鍼灸師が在籍しております。興味をお持ちになったら、ぜひお越しください。
(2018年6月2日)
美容医療について。岸和田まちの整体整骨院の考察
美容医療
最近、鏡の中の自分と記憶にある自分の顔にギャップが出てきた43歳、岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
最近、鏡の中の自分と記憶に、ある自分の顔にギャップが出てきた43歳です。
周りの友人達も同じようなことを言ってたのを思い出し、
今回は、美容医療と東洋医学というお話し。
☆近年、東洋医学の分野にも美容の理論が取り入られるようになってきました。
その中で、中国では中医美容という美容の専門領域が確立され、治療の方法によって、
「中薬美容」、「鍼灸美容」、「推な美容」、「気功美容」、「薬膳美容」
の5種類に分類します。
定義として、中医美容では、
「美学と中医学を結びつけ、医学的に人体美を研究し中医の方法を運用して人の形(身体)、神(心)、美を直接保護、修復、改善、そして作り出すもの」
と位置づけてます。
中医美容は、近年確立した分野ですが、もともと東洋医学には、医療と美容の間にはっきりとした境界はありません。
東洋医学には、体内を"陰"、体表を"陽"と捉える考えがあり、体内の状態は体表に現れると考えます。
つまり、皮膚の状態は、体の内側の状態が現れたものと位置づけています。
このため、東洋医学の治療で体の内側の状態を改善することによって、二次的な効果としての美容効果が得られるとしています。
また、東洋医学では美は心身の健康を基礎として成立するものであると認識されています。
このような考えは"健美"と呼ばれ、現在の美容業界においては、世界的に関心を集めています。
そうした流れの中で日本でも普及し始めているのが、
「鍼灸美容」、日本では美容鍼灸と呼ばれるものです。
主に顔面に鍼を刺す治療によって、肌にハリを持たせたり、シワをとったりすることを目的としています。
もともと顔面部への鍼灸治療は、顔面神経麻痺や眼精疲労などの治療として行われてきました。
つまり、今までしてきた治療方法が美容にも効果がある!と理論付けられたんですね。
治療方法を簡単に説明すると、
顔面部に鍼を刺すことで水分の代謝がよくなり、"血"(血液成分や血液循環を指す)の巡りがスムーズになります。
そうすることで、肌にハリが蘇り、シワがとれると考えられています。
新陳代謝も向上するので、くすみにも効果大です。
☆岸和田まちの整体整骨院では、美容鍼灸も取り扱ってます。
興味のある方は、ぜひご連絡ください!

美容鍼灸
(2018年5月28日)
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