ブログ&お役立ち情報

産後のホルモンバランスの変化。産後に起こる症状

産後のホルモンバランスの乱れによって・・・

今までの産後に起こる症状で書いてきたブログで、産後に起こる女性ホルモンの乱れについて述べてきました。
それらについて、もう少し詳しく、女性ホルモンが乱れることで起こりえる症状を記したいと思います。

女性の身体ではプロジェステロン(黄体ホルモン)エストロジェン(卵胞ホルモン)という2つの女性ホルモンが周期的に入れ替わるように増減を繰り返しています。

プロジェステロンの作用は、
①体温を上昇させる。
②基礎代謝を更新させる。
③受精卵の発育・妊娠を維持させる。
④子宮体部で子宮内膜を分泌期のものに変える。子宮筋の収縮性を抑制し、オキシトシンに対する感受性を低下させる。
などといったことを担ってます。

エストロジェンの作用は、
①思春期に女性副生殖器(恥丘、大・小陰唇、膣前庭、陰核、子宮、膣、卵管)の発育の促進、乳腺の乳管を成長させて、乳房を大きくするなどの2次性徴を発現させる。脂肪の沈着部位を変えて女性らしい体型のつくる。
②食欲を抑制、喜びや怒りの心を増強。感覚の認知、記憶・学習、言語機能を高める。
③子宮体部で子宮内膜の肥厚、オキシトシンに対する感受性を高める。
④子宮頸部で頸管膜の粘液分泌を増加させる。
⑤膣粘膜上皮の増殖・角化を促進させる。
⑥乳腺で間質、乳腺管を発育させる。
⑦長管骨の成長と骨端線の閉鎖を起こす(思春期)。骨吸収を抑制、骨形成を促進、骨塩類を増加させる。
⑧皮脂分泌を抑制。保温性・弾力性を保持させる。乳頭、乳輪、外陰部の色素沈着を起こさせる(妊娠時)。
⑨血管で拡張を起こし、その結果、血圧低下を起こす。抗動脈硬化作用。
⑩HDL-コレステロールの増加、LDL-コレステロールの減少、トリグリセリドの減少。
といった働きを持ちます。

ちなみに、オキシトシンとは下垂体後葉から出るホルモンで、主に授乳時の乳汁射出作用と分娩時の子宮収縮作用を担ってます。

で、妊娠するとこれらのホルモンが多く分泌されて、胎盤を大きくしたり、乳腺を発達させたりと赤ちゃんを育てるための環境を作ってくれます。

産後になると、これらの女性ホルモンが急激に減少します。
代わりに増加するのが、授乳を促進するプロラクチンで、急なホルモンバランスの変化にお母さんの身体にいろいろな変化がでできます。

プロラクチンとは下垂体前葉から出るホルモンで、主に乳汁分泌と母性本能を刺激します。
また、生殖腺機能の抑制も行い、授乳期間に排卵が起きないようにしています。

抜け毛の悩み

だいたい、産後3ヶ月くらいたってから急に抜け毛が増えるお母さんが多く見られます。
これはプロジェステロンが関係しています。

妊娠している間は、妊娠を継続させるためにプロジェステロンが通常時より優位に働きます。
プロジェステロンには抜け毛を抑え、髪の成長期を長くする作用があるのですが、産後にホルモンが通常時に戻ると、本来なら成長期を終えて退行期や休止期に入っていたはずの寿命を延ばされていた髪の毛が一気に抜け落ちます。
そのために一時的に薄毛になることがありますが、多くは半年から~1年で正常な髪の毛を作るサイクルに戻ります。

しかし、場合によっては戻るサイクルが遅れることもあります。
産後の育児ストレスや睡眠不足で身体に無理が続くと、疲労を回復しようとする生命エネルギーは根本的な生命活動を維持する方に回るために髪の毛の再生は後回しになってしまいます。

高齢出産の場合では、もともとの女性ホルモンの量が少ない、毛根がすでに老化を始めているといったことで抜け毛がより多くなり、髪の毛を作るサイクルが戻るまで時間がかかるケースもあります。

さらに出産による骨盤の歪みも、血行不良や髪の毛の成長を促進するエストロジェンの生成に影響を与える場合があり、サイクルが戻るのを妨げます。

肌荒れ

妊娠するとプロジェステロンが増えることで、メラニン色素が増加します。
メラニンが増加すると通常時より紫外線の刺激を受けやすくなります。
そうすると、シミやそばかすが出来やすくなったり濃くなったりすることもあるようです。
産後の育児ストレスや睡眠不足も肌荒れの原因になる可能性があります。

メンタル面の不調

エストロジェンの分泌が産後に急激に減少することで身体や脳が適応できずにメンタル面の不調をきたすことがあります。
産後うつ病といい、涙もろくなる・気分が落ち込みやすいといった症状がでます。
一時的な女性ホルモンの減少や睡眠不足によって引き起こされるので、赤ちゃんと一緒に昼寝をする、周りのサポートを受けるなど無理をせす身体と心を休める時間を作ることが大事です。

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(参考文献:生理学 改訂第3版)


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(2020年3月20日)

産後の足のむくみ。産後に起こる症状

足がむくんでつらい

産後の骨盤矯正で来られる患者さんに、
「ほかに治したい症状はありますか?」
と尋ねると、多くの方が足のむくみを訴えます。
「足がむくんで出産前に履いてた靴が入らない。」
「いままでは寝たらなお治ってたのに、朝に起きても足首がない。」
といったことをよく聞きます。

妊娠前もあったけど、産後にとくに足のむくみを感じるというのは、いくつか出産による原因があります。
たとえば、ホルモンが挙げられます。
女性は妊娠するとプロジェステロンとエストロジェンという女性ホルモンが分泌されます。
出産後は女性ホルモンのバランスが著しく変化して、足のむくみの原因となります。
妊娠中に分泌が多かった女性ホルモンの1つが必要性がなくなり、減少して起こるようです。
症状が激しい人は更年期障害と似たような症状が出る場合もあります。

次に体内の水分量の変化が挙げられます。
子供を産む前と産んだ後では、母体の身体の中で体内を巡る血液や水分量が違います。
分娩時には羊水が一度に体外に排出されて体内の水分量が急激に低下するために身体が水分を過剰にため込もうとします。
水分が排出されないと、足などに水分が滞留しやすくなります。
また、妊娠中に増えた血液や水分は出産による出血や授乳に伴い減少するので、その影響で血液量が不足してしまい、水分をため込みやすくなることでむくみを生じる場合があります。

他には、出産による骨盤内のリンパ損傷が考えられます。
臨月でむくんでなくても出産後に足がパンパンという方はこちらに該当する可能性があります。
赤ちゃんの頭は頭囲33cmとかなり大きく、産道を降りてくる時には鼠径リンパ節などを圧迫しながら下がってきます。
分娩時間が長くなったときや椎弁急速遂娩といった短時間で出産に至った場合、または赤ちゃんの頭がとくに大きい時などに見られます。
こういった場合、医学用語でいうリンパ浮腫に似たような症状が出ます。

一番考えられる原因としては、育児による疲労だと思われます。
常に子供のそばでお世話をすることになるので、自分の時間がとれなくなり、運動不足になりやすくなります。
また、育児にお休みはありません。
日々の赤ちゃんのお世話で疲労の蓄積、夜泣きによる睡眠不足、あやすために立ち姿勢が多くなり、お腹が空いたとなれば授乳で毎回同じような姿勢になります。
これら全て、足のむくみを助長するものと思われます。

産後の足のむくみの解消法

足のむくみを解消するためには、いくつかのことを意識的に行う必要があります。
①食事のバランス
赤ちゃんのお世話で自分の食生活まで手が回らなくなり、塩分過多のインスタント食品や丼もの、パン食などと偏った食事をとっていませんか?
めんどくさくても自分を身体のバランスを保つために栄養価の高い食事を心がけましょう。
カット野菜や果物など簡単に摂取できて身体に良いものは多々あります。
また、塩分を排出する働きがあるカリウムを多く含んだ食品をとるのもいいでしょう。
いくつか例をあげると、バナナ、ほうれん草、わかめ、ブロッコリーなどがあげられます。
この中でも、バナナは完全栄養食品と呼ばれるほど栄養バランスに優れている果物で、加熱せずに手軽に食べるのでいいですね。

②休息をとる習慣を身につけましょう
赤ちゃんのお世話が始まると、お母さんはノンストップで育児に追われます。
でも、休憩をしないと身体は疲労や睡眠不足が溜まる一方です。
赤ちゃんが寝付いたら、お母さんも少し休憩をとって、横になり、足の下に枕やクッションを入れて足を持ち上げましょう。

③足湯とフットマッサージ
38℃~42℃のお湯に足を10分ほど足を浸すことで、自律神経の副交感神経を優位にさせて、リラックス状態が得られます。
リラックス出来ると、全身の血流改善にも役立ち、足のむくみを緩和できます。
ふくらはぎを足首から膝に向かって、両手で包み込むように引き上げることで、リンパの流れを改善し、足のむくみを解消してくれます。
オイルやクリームを使うと、なお良いです。
当院では足湯もフットマッサージも足のむくみを解消する療法としてご用意いています。
興味のある方は是非、お声をかけてください。

フットマッサージ

多くの産後のむくみは一過性ですが、中には大きな病気が潜んでることもあります。
代表的なむくみをもたらす病気として、「妊娠高血圧症候群」が有名です。
急激な体重増加や頭痛、高血圧などの症状と共に足を含めた身体がむくんでいる場合は、専門の医療機関に相談してください。
妊娠高血圧症候群は、産後でも産褥子癪という病気を発症する可能性がありますので、「まあ、大丈夫でしょ。」は禁物です。

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(2020年3月13日)

免疫力を高めるには。岸和田まちの整体整骨院の考察

免疫力を高める経穴

最近は、テレビや新聞を見ていると、「新型コロナウィルス」といった言葉がよく目にします。
空気感染や接触感染でうつるので、予防法としては「手洗い」と「うがい」がもっとも必要です。

また、ウィルスを身体に入れないという予防策と共に、ウィルスが体内に入っても感染しにくい身体を作るという事も大事なことです。
つまり、免疫力を高めることです。

免疫力とは、外から侵入した病原体などを監視して撃退する抵抗力や回復力のことを言い、身体中で働いています。
病原体は、眼、耳、口などから気道や食道などを通過して身体の中へと入っていきます。
その際、身体を病原体から守ってくれる免疫細胞はその各所でブロック機能を駆使し(唾液、のどの奥の線毛、食道の粘膜、胃酸など)
、身体を守っています。

では、そんな免疫力を高めるにはどうしたらいいか?

当院では、お灸にて身体の中を巡る様々な栄養や生命エネルギーのようなものが出入りしやすい経穴に刺激を加えることで、体内のエネルギーの流れを良くしたり、悪りものを排除する力を高めてます。

ここに当院でよく使う経穴を紹介します。
大椎:首を前に曲げた時、大きく突き出る骨の下のくぼみにあります。
適応症ー発熱、せき、頚痛、肩背痛、腰痛に効果があるとされてます。

曲池:肘を直角に曲げた時に内側にできるしわの外端と肘の先端の間にある中央のくぼみにあります。
適応症ー発熱、肘痛、歯痛、生理不順、皮膚炎、高血圧に効果があるとされています。

風門:大椎の下方でもっとも突き出た骨(第2胸椎)のすぐ下のくぼみから左右に指2本分ほどずらしたところにあります。
適応症ー風邪、せき、発熱、頭痛、鼻づまり、頸背部痛に効果があるとされてます。

合谷:親指と人差し指のそれぞれの付け根がV字に交差するところにあります。
押すと圧痛または痛気持ちいい感じがする位置です。
適応症ー頭痛、歯痛、喉痛、頸肩痛、胃痛、腹痛、便秘に効果があるとされてます。

肺兪:大椎から胸椎3つ分ほど下に下がったところのくぼみから、左右へ指2本分ずらしたところにあります。
適応症ーせき、喘息、腰背部痛に効果があるとされています。

他にも免疫力を高める経穴は多々ありますが、そちらは当院に訪れた際に症状に合わせて施したいと思います。

日常生活でも免疫力を高める

免疫力とは、先ほども述べましたが、外から侵入した病原体などを監視して撃退する抵抗力や回復力をいいます。
これって実は、人間の体温と密接しています。
体温が上がると、身体の機能が活性化されて、免疫力も上昇します。
日常生活でも心掛けるだけで、簡単に免疫力を高める方法は多々あります。
いくつか紹介していきましょう。

腹式呼吸で体温を上げる
臨床で冷え性の方と接していると、実は胸式呼吸の方は多いことに気付かされます。
とくに、女性に多いです。
呼吸をすると筋肉が動き、筋肉が動くことで体温が上がります。
これは胸式呼吸より腹式呼吸の方が顕著で、人体でも大きな筋肉の1つである横隔膜を動かすことで高い発熱効果が望めます。
呼吸が浅くなってると感じたときは、深呼吸をしましょう!
おへその下を意識しながら、鼻で大きく息を吸い込んで数秒間息を止め、しっかりとおなかが膨らんでいるのを感じてから、口からフウーっと息を吐きます。3回ほど繰り返しましょう!

寝る1時間前にお風呂を上がり、質のいい睡眠を心掛ける
睡眠不足は免疫力を下げる要因の1つです。
良質な睡眠は自律神経を整えて、免疫細胞の働きを活性化し、免疫力を高めます。
ただ、人は体温を下げながら入眠するので、布団に入る1時間前にお風呂を上がり、寝る30分前には軽いストレッチなどで心を落ち着けてから寝ましょう。
体温を上げた状態、つまりお風呂につかってから寝ると、良質な睡眠がとれやすいです。

それ以外でも、お風呂に入浴することでリラックス状態になり、副交感神経も働いてくれます。
お湯の温度が高すぎると交感神経が働いてしまうので、温度は42℃ぐらいが適温です。
お風呂はシャワーだけという方は、是非、湯船につかって身体を温める入浴習慣をつけましょう!

ツボの刺激で血行改善
爪の生え際の両角には、神経線維が密集する「井穴せいけつ」という経穴があります。
東洋医学では、自律神経を調節する経穴とされていて、この生え際に刺激を与えるように爪をもんであげると自律神経に伝わり、バランスが整うとされています。
それによって免疫力が高まり、血液の流れも改善されます。

また、指先には毛細血管も密集しているので、爪をもんで刺激を与えることで毛細血管の血流を促すポンプのような役割も果たします。
1日数回を毎日続けることで、血行がよくなり、手の冷え性改善にも効果があります。

免疫力アップ!

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今回、紹介した経穴にお灸をしているのを岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます。

(参考文献:東洋医学 基本としくみ)


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(2020年3月6日)

腰が怠痛い!産後に起こる症状

腰が痛くて起きれない

前回、前々回と上肢の痛み膝の痛みについて、産後に起こる症状を書いてきましたが、もっとも多い症状はやはり、「腰痛」です。

毎日の赤ちゃんのお世話、授乳やミルク作りに抱っこにおむつを替える。
これらの作業は、数日で終わる仕事のようなものでなく、年単位で毎日つづく作業です。
そして、体勢によっては腰や肩に負担がかかる作業が多いと思います。
起き上がれないほどの痛みや身体を動かしたときに痛みが生じる場合は、腰を構成し動かす筋肉群が炎症をしていたり、筋肉群が硬くなり、筋肉の収縮の際に無理な負荷が掛かって痛みを出していると考えられます。

こういったことが腰痛になる原因なのですが、それ以外でもいくつか原因は考えられます。

妊娠中はお腹が大きくなるにつれて腹筋が緩んでいきます。
そのために産後は腹筋の筋力低下が著しく、腹筋に力が入りにくくなっています。
立位姿勢では、腹筋の筋力低下があると反り腰になりやすく、腰痛の原因となります。

また、安静時にも腰の痛みが続く場合では、婦人科疾患も疑われます。
例えば、子宮筋腫や子宮内膜症などがあると、筋腫が大きくなって周辺の臓器や神経を圧迫してしまい、腰のいたみとして現れることもあります。
そういった場合は、まずは出産した産婦人科か婦人科を受診してください。

いくつもの原因が重複して腰痛は引き起こされるのですが、炎症をしている筋肉や硬くなって収縮してしまった筋肉には治療で腰痛の改善が見込めます。
ですが、筋力低下をしてしまった腹筋が原因としてある場合、日常に戻るとすぐに同様の腰痛を生じやすくなってしまいます。
そこで、当院では根本からの治療を目指して、腹筋を鍛えるトレーニングも治療として取り入れています。

子供のお世話でそんな時間はないし、運動は苦手!

といった方でもできる、簡単な体幹トレーニングを採用しています。

体幹とは、内臓を包んでいるお腹周りの筋肉、インナーマッスルをいい、
・腹横筋ー内腹斜筋のさらに奥にある、お腹の一番奥の筋肉。
下位肋骨、鼠径靭帯、腸骨稜、胸腰筋膜を起始とし、水平に外側に向かって走り、腱膜に移行して腹直筋鞘に付着します。
下位肋骨を下方に引き、腹圧を高める作用があります。

・横隔膜ー胸とお腹の間で呼吸に関係する筋肉。
横隔膜が収縮すると円蓋が下がり、胸腔が拡張して胸腔内圧が低下し、肺が拡張して空気が吸気されます。
そして、横隔膜が弛緩することによって肺が収縮し、息が吐き出されます。
つまり、腹式呼吸ですね。
腹部骨格筋と共に腹圧の形成に寄与していて、排便や出産でも重要な役割をしています。

・多裂筋ー背骨に沿って走る、腰部から頸部まである筋肉。
脊柱起立筋の深層に位置していて、触診などで直接皮膚上からは触れない筋肉です。
脊柱の脊椎同士を連結させて、安定を保つ働きを担ってます。

・骨盤底筋ー骨盤の底にある筋肉の総称。
骨盤内臓器を下から支えたり、姿勢の安定化や呼吸、排尿・排便のコントロール、生殖・出産に関係する筋肉です。

この4つの筋肉を総称して、「インナーユニット」と呼ぶことがあり、正しい姿勢を保ったり、呼吸を安定させる働きをも筋肉群です。

腹筋を鍛えるなら、普通の腹筋運動でもいいやん?と思われるかもしれません。
ですが、横になって頭を持ち上げる腹筋運動ではアウターマッスルである腹直筋が鍛えられてしまい、腰痛を改善するには至りません。
腰痛を改善するには、腹直筋でなく、腹横筋を鍛えていくのが望ましいです。

そこで当院では、ドローインという体幹トレーニングを採用しています。
利点は誰でもできる、時間も場所も選ばずできることです。

では、やり方を説明します。

・ドローイン
①仰向けに寝ます。
②腰の下に手を入れます。
③鼻でゆっくりと5秒かけて息を吸い込みます。
④口でゆっくりと5秒かけて息を吐きだし、お腹をへこましていきます。
このとき、腰の下にある手を背中で押しつぶすようにします。
⑤これを5回行います。

慣れてきたら回数を増やしていきます。

めちゃくちゃ簡単でしょう?
思い立ったら、朝起きた時や夜寝る前の布団の中でもできますし、慣れてきたら仕事中に椅子に座ったままでも出来るトレーニングです。
また、運動は苦手!という方でも身体を激しく動かす運動でないドローインなら、

「大丈夫!これやったらできるわ!」

と言ってもらえてます。
ジムに通う必要もなく、お金もかかりません。
また、ポッコリお腹の解消や姿勢の改善にもいいですよ。

腰椎や骨盤を安定させるインナーマッスルの1つ、腹横筋を鍛えることで腰痛の出にくい体を一緒に作っていきましょう!

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(2020年2月20日)

立ったり座ったりで。産後に起こる症状

膝が痛い!

前回のブログで上肢の症状について書きましたが、同じくらい産後の症状で来られるお母さんで訴える主訴として多いのは、膝の痛みです。

「出産前はそんなんなかったのに、子供を産んでから徐々膝が痛くなって、椅子の上からは大丈夫ですけど、地べたや床からの立ち上がりや座ったりするときにめちゃ痛いです。」

・毎日、赤ちゃんを抱っこしながら、お世話のために一日に何度も立ったり座ったり。
・妊娠前よりも極端にバタバタと動き回ることが増えてた。
・以前してた職種は事務職だったので、一日のほとんどは椅子に座って過ごしてた。

といった方が多いので、自分の体重+赤ちゃんの体重も加算された状態でこのような動作を繰り返すと、膝関節に負担がかるのは当然の帰結だと思われます。
また、妊娠中の体重増加も気づかないまま膝関節に負担をかけています。
妊娠中は平常時と異なり、副腎皮質ホルモンという炎症を抑えるホルモンが多量に分泌されます。
ですが、出産後はホルモンのバランスは変化してしまうので、膝の炎症が表面化して痛みが強く出てしますこともあるようです。

もう一つ挙げると、出産による骨盤の歪みから来る変形も考えられます。
こちらについては、以前書いたブログを参照してください。

治療として、物理療法による炎症の除去、炎症から回復期にみられる筋肉の収縮の弛緩などをしていきますが、その治療の期間内でも赤ちゃんのお世話を休憩して治療に専念という訳にはいかないです。
ちょっとマシになって、赤ちゃんのお世話をする日常に戻って、また痛くなって整骨院に来てマシになって・・・。
いつになったら、痛みがなくなんの?ってなりますよね。

痛みを根本的に除去するには、骨盤の矯正と共に膝関節を構成する筋肉群の強化も必要です。

「赤ちゃんのお世話でジムとか通えんし。というか、膝痛いから筋トレとか無理!」

忙しく動き回るお母さんでも、赤ちゃんのお世話の合間にできる簡単なトレーニングやストレッチを岸和田まちの整体整骨院では、一緒に整骨院の内で行い、またお家でもして頂いてます。

・大腿四頭筋トレーニング(クアドセッティング)
①膝の下にバスタオルを丸めて置きます。
②仰向けに横になります。
③つま先をしっかりと上に向けてください。
④膝の裏でバスタオルをしっかりと押し込みます。
⑤この状態を5秒キープしてください。
このとき、膝関節の内側の筋肉が働いていることを感じてください。
膝が浮いたり、身体をそらしたりすると効果はないです。
当院では最初は3回を1セットとして行い、自宅でも時間のある時にしてもらってます。
慣れてきたら、数を増やして最終的には20回を1セットでしていただきます。
効果としては、関節をあまり動かさないで、筋力はたくさん使う運動であるために、関節に変形があったり、痛みがある方でも無理なく筋力が低下しないようにするトレーニングです。
産後の筋力の低下を戻す効果だけでなく、膝関節の靭帯損傷や半月板損傷の手術後のリハビリテーション、変形性膝関節症の方といった痛みや膝の動きの制限のある方にも有効なトレーニングです。

・坐位での膝伸展でする大腿四頭筋トレーニング
①椅子に座り、膝の裏が椅子から指一本でるぐらいに腰掛けます。
②片足の膝を伸ばして、椅子の高さくらいに脚を上げて5秒間保持してください。足首は手前に曲げても伸ばしてもいいですよ。
③脚を静かに下ろしたら3~5秒間ほど休憩し、3回行います。
反対側の脚も同様に行い、慣れてきたら5回、10回と数を増やして最終的には20回を目指します。

大腿四頭筋は内側広筋・外側広筋・中間広筋・大腿直筋の4つの筋肉で構成され、作は膝を伸ばす役割を担っていて、重力に抗して立ったり、歩いたりするときに必要な筋肉ですのでしっかりと動かしていきましょう。

・ハムストリングの椅子を使ったストレッチ
①椅子に浅く座り、背筋をしっかりと伸ばします。
②右脚を伸ばして、右のつま先を天井へと向けてください。
③背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上体を前傾してください。
④右手で右足のつま先をつかみ、前屈します。そのとき、左手は右膝の上を押さえてください。
⑤できる範囲で前屈し、20~30秒間キープします。
⑥脱力してゆっくりと上体を起こし、①の姿勢に戻ります。
反対側も同様に伸ばしていきます。

ハムストリングは疲労しやすく硬くなりがちな筋肉です。
ハムストリングが硬くなることで、腰の筋肉が引っ張られて腰痛を引き起こし、そこから血行不良となり、腰から下の血液循環が滞って疲労を蓄積しやすくなります。
疲労から足を吸って歩いたり、膝を曲げて歩いたりしやすくなるので、しっかりと緩めて栄養素や酸素が身体全体に運搬される素地を作っていきます。

岸和田まちの整体整骨院では、こういった赤ちゃんのお世話の合間を使って簡単にできる膝構成筋群のトレーニングやストレッチを行っています。

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(参考文献:リハビリテーション医学 改訂第3版)


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(2020年2月13日)

家でもしましょう!産後に起こる症状

家でも出来る!簡単なストレッチとトレーニング

当院に来ている患者さんで、産後に起こる症状で多いのは、上肢の痺れや痛み、股関節の痛みに腰痛が上位を占めています。
整骨院に来て、施術を施されて、その時は痛みが減弱したり、消失はするのですが、1週間もすると症状が徐々に出てきます。
日々の日常生活で、正に今、子供が生まれたばかりでお世話に翻弄されていると、すぐに元の痛みのある生活に戻りがちです。

赤ちゃんを1日中抱っこしながら、上の子供たちの世話をする。
掃除に洗濯に食事を作って子供をお風呂に入れて・・・。
旦那もまだ若いから、子供みたいで何かと世話を焼く必要がある。
自分のことは二の次で、気づいたら身体が痛い!
整骨院に予約を入れた日を指折り数えて、来た日はすごい癒されます!
・・・なんてことを施術中によく耳にします。

施術を行って次回の来院時に
「家でもなにか身体をケアするための運動とかしてますか?」
と毎回聞くのですが、そういった方はごく少数です。

患者さんには整骨院に来て頂いて、柔道整復師の施術をしますが我々の手技療法とは痛みを取ることを前提に施術を施すのと共に人間の自然治癒能力を向上させることを狙っていますと説明しています。
つまり、患者さん自身も日々の生活の中に潜む増悪因子的行動を控えて、自分自身でも軽い運動を行い、痛みのない状態を維持するための行動が必要という事です。

「毎日、子供と旦那の世話で時間がないわ。」
とおっしゃるお母さん方に、
「ジムで鍛えろ!」
「ひたすらウオーキング!」
なんて言いません!
就寝前に少しの時間してもらうストレッチやトレーニングをお教えしています。

最も多い症状で、
「腕や手が痺れる!」
といった方に
「鎖骨はがし」や「突っ張り棒」といったストレッチを宿題としてお教えしています。

「鎖骨はがし」
①部屋の壁の角に立ちます。
②角の壁に手と肘を当ててください。そのときに腕と身体は水平です。
③腕を壁に付けてる側の足を一歩、前に出してください。
④そこから壁と反対方向に身体を捻ります。
左右で10秒間行います。
狙いはお子さんの抱っこなどで猫背姿勢になっている肩関節のストレッチです。
負荷の掛かっている大胸筋や三角筋前部繊維が伸展し、肩甲骨が開きます。
また胸鎖乳突筋や僧帽筋も若干伸びます。
神経症状を引き起こしている胸郭出口も拡大するので、腕の痺れにも有効です。

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(2020年2月10日)



 

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