鍼灸治療で自律神経障害を調節する岸和田まちの整体整骨院の考察。
自律神経の乱れ
最近の患者さんで不眠や食欲低下を主訴に来られる方が増えてます。
こんばんわ、岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
さて、このような症状は人は誰しも持つものですが、慢性化するとほっとけません。
病名としてはうつ病が疑われます。
症状
不眠、食欲不振、体重減少、便秘、全身倦怠感などが強く現れて体調が悪くなります。
また、自分は生きている値打ちがないと考えたり、過去の失敗をすべて自分のせいであると思い込んでしまいます。
専門用語では罪責妄想といいます。
他には、将来の見通しは全て閉ざされていると考え、他人にますます迷惑をかけるから死ぬべきだと結論づけて自殺をはかったりすることがあります。
一般的に抑うつ気分は朝方に強く、夕方から夜にかけて軽減する傾向があるとされ、日内変動といいます。
原因
自律神経系の亢進、交感神経が優位であったり、神経伝達物質の一つであるセロトニンの関与が考えられています。
自律神経系は内臓感覚と味覚、嗅覚などの特殊感覚をもとに、平滑筋、心筋、分泌腺に反射効果を起こして内臓機能の調節に関与する一方、視床下部による内臓機能、体温、内分泌機能調節に関与します。
実際には、個々の体性神経反射(皮膚感覚、深部感覚、視覚、聴覚、加速感覚と大脳皮質の働きに基づく意志による運動機能)、自律神経反射は独立して起こることは少ないです。
交感神経が亢進すると、心臓機能は促進、胃腸管の運動と分泌機能は抑制、肝臓ではグリコーゲン分解が促進されます。
この結果として、過剰に交感神経が優位になると不眠や食欲不振、体重減少、便秘、全身倦怠感が引き起こされるのです。
また、交感神経の化学伝達物質にはノルアドレナリン、アセチルコリン、アドレナリンがあり、興奮を司るとされます。
心地よいストレス状態に置かれたシチュエーションでは優位に働きますが、過ストレス状態に置かれた場合には身体に負荷を与えます。
脳をフル回転させた状態で一日中仕事をして帰って寝ようとしたらまだ頭が切り替え出来なくて寝れないといった現象はこれに由来します。
この交感神経と対になるものとして副交感神経があります。
これはリラックスを身体に与える神経で、心拍数を低下させ、グリコーゲン合成を促進し、また胃腸管の運動を促進します。
では、どうすれば交感神経が優位になった状態を副交感神経優位にし、うつ状態を打破していくのlでしょう?
それは東洋医学で使われる経穴に鍼灸治療を施すことで人の持つ自然治癒力を高めていくことで解消できます。
自律神経障害に効く経穴
ここでいくつかの経穴を紹介していきましょう。
*中脘ーヘソと鳩尾の真ん中、中心部。
適応症として食欲不振、胃痛、腹の張り、嘔吐、むくみに効果あり。
*安眠ー耳の後ろの頭蓋骨の突起部の下と風地を結ぶ線状の中間点。
適応症として不眠、頭痛、めまい、高血圧。左右に存在。
(風地ー後頭部の下部、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間の窪み)
*心兪ー第5胸椎の下の窪みから左右へ指2本分ほどずらしたところ。
適応症として不眠、動悸、健忘、イライラ、咳、心痛。左右に存在。
*神門ー手首付け根の内側にある横ジワ上の小指側の端部分。
適応症として不眠、イライラ、心痛、健忘、頭痛。左右に存在。
*太谿ー内くるぶしの中心とアキレス腱中央部の間にある窪み。
適応症として不眠、頭痛、めまい、喉痛、歯痛、耳鳴り、生理不順、健忘、ED、頻尿、足腰の痛みとだるさ。左右に存在。
*失眠ー足裏でかかとのほぼ中央に位置する。
適応症として不眠。左右に存在。
といった経穴に鍼やお灸を施して治療をおこなっています。
その他の改善が必要方法
岸和田まちの整体整骨院では吸玉療法でも自律神経の調節を行なっています。
人体の背部にある督脈(正中線上にあります)と左右両側にある膀胱経(脊柱起立筋上にあります)の走行上に日を改めて交互に吸引します。
これは背部に五臓六腑の兪穴があり、全身を調節することができ、脊柱神経を刺激することに繋がります。
脊柱神経からは自律神経が出ているので吸引による血管拡張作用で自律神経を整える作用があります。
なかなか寝付けなかったり食欲が低下してきたと感じたときは是非、相談して下さい!
岸和田まちの整体整骨院ではベテラン鍼灸師が貴方のお越しをお待ちしてます。
アクセス方法はコチラ
(参照文献 :衛生学・公衆衛生学 改訂だい6版、生理学 改訂第3版、抜缶療法の臨床応用)
(2018年9月2日)