産後骨盤矯正。

産後の骨盤矯正

日頃は筆者自身の症例報告を載せることが多いので、本日は院長が担当している患者さまの症例報告を掲載しました。
それに僕なりの解釈を付け加えて、今後に同様の症状をお持ちの方の助けになればいいなと思います。

当院では痛みの原因をとる根本治療の一環として骨盤矯正を行っており、これはこれまで行ってきた6万件以上の姿勢分析のデータをベースに行っています。
骨盤が歪むことで様々な症状を身体に引き起こすことは最近のテレビなどでも取り上げられているので、周知のことと思います。
現在、来院されている患者様はこういったお悩みで来院されました。

主訴・本日の状態

産後1か月で抱っこをする事が多く頚部・肩の筋肉の張りがきつく、たまに頭痛が出る。
猫背が気になる。

年齢:20歳。
岸和田在住。
元保育士。
産後1か月。
既往歴なし。

3回目の治療。

原因

産後は骨盤が開いた状態にあるので、ちょっとした負荷がかかっただけでも歪みを生じやすくなります。
この場合は赤ちゃんを抱っこすることが多いとのことですので、身体を前に倒すような姿勢が多くなることが想像できます。
そうすることで、骨盤は後傾に傾き、頸の張り、猫背、胸が垂れる、下腹が出る、お尻が垂れるといった症状が出やすくなります。

骨盤は普通ですと、やや前傾(30度ほど)しています。
腰椎部でいうと前弯(やや反っている)しているのが標準です。
骨盤の前傾と後傾というのは、横から見た時の骨盤の傾き具合を意味し、解剖学的にいうと寛骨の上前腸骨棘という部位と、上後腸骨棘という部位を結んだ線と水平を作る角度を参考にしています。
簡単に骨盤の傾き具合を確認するには、横から見た時のズボンの上端線の傾き具合やベルトと水平線を作る角度などを見ればいいでしょう。

自分が猫背姿勢かどうか簡単に調べるには、壁に背中をもたれかかってみれば判り易いです。

方法
①初めに壁から30cm程度離れたところで、壁に背を向けてリラックスして立ちます。
②後ろ向きのまま、ゆっくりと5cmくらいずつ壁に後ずさり、身体の一部が壁についたらストップします。
このとき、なるべく初めの立位姿勢を崩さないようにしてください。
一人ですると、崩れた姿勢も分かりにくいので、2人で行い、チェックしてもらうのが望ましいでしょう。
③身体のどこの部分がはじめに壁に着いたかをチェックします。
⑴お尻、⑵背中、⑶お尻と背中がほぼ同時、の3つに分けて考察します。
④その後、お尻と背中をゆっくりと壁に着けていき、パートナーに腰椎部と壁の間の隙間に手をいれてもらい、隙間の大きさをチェックします。

猫背姿勢ですと、③のチェックで背中(腰部)が先に壁に着きます。
④のチェックでは、腰椎部と壁の隙間があまりなく、手が通らないという感じになります。

また、左右の歪みは肩こりや腰痛、腰のくびれの不均一、むくみ、O脚といった症状を引き起こします。

施術者の見解 治療内容

姿勢分析の結果、骨盤が右重心で上半身が左に傾く姿勢をしている。
猫背姿勢がだいぶきつい状態がみてとれる。

初診の状態で頚部から背部にかけての筋肉の張りがきつく、そこをメインで取っていくことに重きを置いていった。
とくにC5ーC6間の動き(頸椎)が無くなっているので、そこの動きをつけていくように筋肉の調節と牽引をしていく。

頸椎
7つの椎骨で形成され、環椎(C1:第1頸椎)、軸椎(C2:第2頸椎)、Ⅽ3(第3頸椎)~Ⅽ6(第6頸椎)、隆椎(Ⅽ7:第7頸椎)が前弯を形成して頭蓋骨を支えています。
その中でもⅭ5-Ⅽ6間は前弯の頂点となることから頭部の重力や頸の可動時の負担や摩擦を受けやすく、介達外力で損傷を受けやすいです。

骨盤のRPIと胸椎の矯正をカイロベッドのドロップで矯正していく。

Listing(リスティング)
カイロプラクティックでのサブラクセーション(歪み)の方向を表す言葉で、後方変位、回旋、側屈変位をアルファベット3文字で用います。
RはRight→右、PはPosterior→後方、IはInferior→下方を表していますので、この場合ですと右後下方変位となります。

筋肉の張りは軽減し頭痛は軽減するも、関節の動きの改善は無かったので、2回目の治療で頚部にストレッチ バーをしていく。

3回目の治療で関節の動きがついてきているので継続してストレッチバーしていくことと、大胸筋のストレッチをしっかりとしていく。

治療計画

筋肉の張りは取れてきているので、関節の動きがつくまでは1週間に2回のペースで来てもらう。
猫背姿勢が改善していくにつれて来院の間隔を空けていく。

同じような症状でお悩みの方は是非、

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(参考文献:解剖学 改訂第2版、姿勢と動きの「なぜ」がわかる本)



(2019年10月3日)



 

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