姿勢矯正 猫背

猫背姿勢

年を経るに従って姿勢が悪くなることが多く、姿勢が崩れると身体機能の低下をもたらします。
本日は猫背が気になるという高齢者の女性が来院されました。

主訴・本日の状態

腰痛。
猫背が気になる。
姿勢矯正をしたい。

年齢:70歳代、女性。
岸和田在住。
主婦。
趣味でコーラス。
60年代フォークソングが中心。
60歳代真ん中まで仕分け業に従事。
既往歴はなし。

初来院。

新規の場合は来院動機

近所に住んでいて、よく前を通る。
鏡の中の自分を見て猫背がスゴイ気になった。

原因

問診でのやりとりで、若い時から猫背姿勢だったが、ここまで背中が曲がった感じはしなかったそうです。
60歳を過ぎたあたりから気になりだしたとのことです。
女性の場合は、閉経によるホルモンのバランスが崩れることで猫背になる方が多いですね。
骨粗鬆症によって脊椎が変形したり、脊椎圧迫骨折によって変形した場合ですと、姿勢矯正をしても元には戻りません。
問診では骨粗鬆症はないとのことでしたので、そのまま姿勢分析で撮った写真と大腿、下腿の筋肉の筋力を触診しました。
普段はとくに運動をすることもないらしく、テレビの前に座っていることが多いそうで、そういったことが積み重なってなったと推察するのですが、大腿、とくにハムストリングスの筋力不足が気になりました。
座椅子に背中をあずける座り方で長時間を同じ姿勢でいることでも、猫背を助長し、下半身の筋力を低下する要因になりますので、そういったことも考慮に入れていきます。

ここで考えられうる筋肉のコンディションとして、
1)大殿筋が本来の起始・停止の位置より筋肉の柔軟性の低下により硬くなって縮んでしまっている。
2)腸腰筋が本来の起始・停止の位置より筋肉の筋力低下により伸びて緩んでいる。
3)腹直筋が十分に伸びなくなり、柔軟性がないので骨盤が引っ張られて骨盤の傾きが変わった(骨盤が後傾した)。
4)ハムストリングスが本来の起始・停止の位置より筋肉の柔軟性の低下のために縮んで、硬くなっている。
5)大腿直筋が本来の起始・停止の位置より筋肉の筋力低下によって伸びて緩んでいる。
6)脊柱起立筋が筋力低下のために起始・停止の位置が長くなってしまっている。
といったことが考えられます。
こういったことが原因で骨盤の後傾がきつく、猫背姿勢になると、もちろん腰に多大な負担をかけて痛みを増強します。

また猫背姿勢は内臓を常に圧迫された状態となるので、便秘の有無や食欲はきちんとあるか、背中が伸びづらいので呼吸機能の低下も考えられ、それについても問診していきます。
背中が伸びづらいということは、頭部や頸の関節にもストレスがかかりやすいので、本人が感じてなくても頸・肩周りの筋肉が硬くなっている可能性もあります。

施術者の見解 治療内容

姿勢分析では、左重心で猫背姿勢がきつく、腰椎の後弯と側弯もみてとれる。
骨盤の傾きはLPIを呈している。
触診では下半身、とくに大腿の筋力の低下が著しい。
腰部、殿部の柔軟性不足により極度の硬さがある。
バランスを保つために立位姿勢では軽く膝を曲げて立ち、頭を少し前に出しているが身体は後ろ重心を呈している。
殿部、腰部から背部にかけて弛緩していき、背伸ばしをしていく。
肩や頸も硬いので可動域を広げるように弛緩していく。
頸は後頭骨の牽引を主体として行い、椎間関節の拡大と筋肉の伸展をしていく。
カイロベッドで骨盤ドロップ、胸腰部のドロップを弱程度で行い、背腰部から胸椎部まで背伸ばしをしながらフリクションしていく。

治療計画

背伸ばしを主軸に、硬い腰背部は吸玉治療を提案して筋肉の弛緩をしていく。
下半身の筋肉群に対しての無理のない自重トレーニングを指導する。

治療2回目

二日後に再来院。
前回の治療によってどういった変化があり、また患者が思ってたよりも効果がなかったかなどをドキドキしながら問診していく。
このとき、「あんまり変わらないですね~。」
と言われると新しく治療計画を練ると共に僕自身のメンタルも少しやられるので初回の治療とこの問診は普段より力が入ります。
幸い、「腰の痛みはすごい楽になりました。」
と言っていただき、ホッと息を吐く。
顔色は初回時よりも良いように感じる。
前回の治療方法で変化が出ているので、治療の仕方は踏襲しつつ、腰殿部に吸玉治療とハムストリングスのストレッチをしっかりとしていく。
抜缶場所は腰部にある足太陽膀胱経に属する経穴と殿部の経穴、中殿筋の起始・停止に30mm/Hgを目安にして10分間の留缶法で施術した。
また、前回の問診では骨粗鬆症ではないと仰っていたが本人がそう思うのと実際の身体の状態は違うので骨粗鬆症の検査を専門機関でして欲しい旨を伝える。
老人性円背だった場合の可能性を考慮することも必要である。
もし、そうだった場合は猫背姿勢の矯正は不可能となるが、腰の負担軽減、硬くなった筋肉の弛緩や筋力低下に陥った筋肉の筋力トレーニングなどにより、健康で健全な生活が送る環境を提供できると判断する。

同じような症状でお悩みの方は是非、

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(参考文献:姿勢と動きの「なぜ」がわかる本)



(2019年10月10日)



 

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