スマホ見ながら歩くとコケて打撲になります。岸和田まちの整体整骨院の考察

スマホ見ながら歩くとコケやすい

整骨院への通勤に毎日電車を利用してるとよく見る光景があります。
ホームや乗り継ぎ時にスマホを見ながら歩くと人の多いこと。
そのせいで毎日、その人たちにぶつかりそうになってヒヤッとします。
「コケたら打撲や捻挫、下手したら骨折まであんねんから、わざわざ歩きながらスマホ見んでもええのに。」
と日々、思っていましたが自分自身がやってしまいました。
今日はスマホ見ながら歩いてコケたらこんな感じになりますというお話。


仕事の終わりに患者さんが経営する居酒屋さんに行った帰りでした。
和泉大宮駅の改札の手前で電車の時刻表をスマホで確認すると2分後に難波行きの電車がありますとのこと。
「ヤバッ!コレ逃したら15分待たなあかんやん!」
急いで乗り込むためにダッシュします。
2歩目で豪快にダイブ!
改札の手前にある段差に右足をとられてしまいました。
「まだ、大丈夫!右足を引き抜いて踏ん張る!」
コンマ何秒の世界で考えましたが44歳の身体ではうまくいかずに豪快にコケました。
地面へのファーストコンタクトは右膝、次いで左肘、最後に右手掌。
「ぐうをおおおお!」
声にならない声が出てしまいます。
「大丈夫ですか〜。」
改札の向こうから高校生ぐらいの男の子たちが心配して見ています。
「ありがとう!大丈夫!」
痩せ我慢の笑顔で答えて改札を抜け、入ってきた電車に乗り込みました。なんとか電車に乗りましたが、まずは怪我の状態を確認しないといけません。
とりあえす、歩けます。痛いけど。
右膝は屈曲すると疼痛が増悪します。
以前に何度も柔道の乱取りで怪我した箇所なので余計に脆い部分です。
ズボンをめくって外傷を確認すると1cm程度の傷と腫脹が見て取れました。

岸和田まちの

打撲1日後

左膝と比べるとよくわかります。
これから炎症反応が出て腫脹はさらに大きくなるでしょう。

炎症反応
炎症とは細胞、組織、臓器に障害をもたらした種々の刺激や侵襲に対する生体の反応、そして障害された組織の修復過程を言います。炎症反応は局所の毛細血管を中心とする微小循環系の循環障害に始まり、血漿の滲出しんしゅつ、血球の遊出と局所の細胞増殖、修復からなっています。
次いで左肘の確認。
ジャケットを脱いで確認するとここも1cm程度の外傷と腫脹があります。疼痛は肘を動かしてもさほど感じませんが、代わりに上腕骨三頭筋に痛みが走ります。
これはコケた際に筋肉の過度の緊張が走り筋損傷、微細な肉離れをしている可能性があります。

腫脹
炎症の概念の1つ。
ほかに発赤、発熱、疼痛、機能障害を加えて五大徴候と呼ばれます。
炎症反応を理解するのに有用な指標となる反応です。

右の手掌を確認。
多少、赤くなっていますが外傷は見当たりません。

「普段、危ないと感じてる行為を自分がしてコケとったら世話ないな〜…。」
と家路を急ぎました。
家に着くと打撲と判断したのでriceの法則に則り、icinng(冷却)とrest(安静)にして炎症が治まるのをじっと耐えて寝ました。

riceの法則
局所の閉鎖性損傷の全てに該当する初期処置法。
riceの基本原則はrest(安静)、icinng(冷却)、compression(圧迫)、elevation(挙上)で、もっとも重要な処置はrest(安静)です。
打撲は柔道整復師が治療できる外傷の1つです。
明日に会社に行ったら自分で超音波治療をしたいと思います。
超音波治療
温熱療法の内で変換熱療法の1つ。
熱の加え方は深部加熱に分類されます。
循環改善をもたらし、損傷した軟部組織領域への酸素、抗体、白血球などの供給を増加、結合組織の柔軟性を増加させる事ができます。
ほかにも増加した血流によって有害な代謝物を排除を促進して、痛みの感覚を緩解かんかいさせて筋のスパズムを軽減していきます。
期待される効果として痛みの抑制、筋スパズムの緩解、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進、血腫の消退などが見込めます。
ところで先程、筋損傷という表現を使いました。
肉離れを表現するときに使う言葉ですが、実は打撲も筋損傷の1つです。
どういう事かというと、直接的な外力(直達外力)によるものを筋打撲といい、
間接的な外力(介達外力)による筋損傷を肉離れと言います。
この筋損傷、実は筋肉の性状による分類や外力の働き方によっても分類されます。
例えば、今回のように直接ぶつけた外力のものは急性であり、骨と地面との圧迫による筋挫傷となります。
部分損傷により血腫を形成するので、治癒に至るまで長期にわたること稀でなく、骨化性筋炎を起こすこともあるので注意が必要です。
骨化性筋炎
筋組織の骨化現象。
外傷に関連して筋組織内、骨膜外などに貯留した血液が血腫を形成して、これが吸収されずにここに骨化が生じる事があります。
間接的な外力で重たいものを運んだりした時に急激に筋組織が収縮すればギックリ腰となり、不自然な姿勢で寝てると起床時に筋肉がやや膨張してうっ血状態となり、熱感、疼痛、筋の運動制限が出る寝違えも筋損傷になります。
激しい運動をしての筋痛や12〜48時間後のいわゆる遅発性筋痛も筋損傷の1つです。
どちらも放置していると予後が悪くなる事があるので正しい知識のある専門の医療機関での治療をお勧めします。

岸和田まちの整体整骨院では打撲や肉離れの治療や後療法にも定評があります。
興味のある方は是非、お越しください。

岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます☆



(2019年4月26日)



 

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