骨粗鬆症について。岸和田まちの整体整骨院の考察。

女性はとくに骨粗鬆症になりやすい

最近来られた高齢女性の患者さんで、
「とくに何もしていないのに腰が痛すぎて、立つこともできない!」
という方がいらっしゃいました。
問診や触診の結果、腰部圧迫骨折をしてる可能性があるので、この足ですぐに整形外科にむかってもらい、レントゲン検査と骨粗鬆症の検査をしてもらいました。
次の日に来院し、検査結果を尋ねたところ、腰部圧迫骨折をしていたのと骨粗鬆症であることが判りました。
詳しく聞くと、以前にも骨粗鬆症と言われて、定期的に注射を打ちに専門機関に行っていたが、担当の先生が高齢で亡くなったのを機に行かなくなり、2年ほど放置していたそうです。
これを機に圧迫骨折の治療と共に骨粗鬆症の方も注射を定期的に打ちに行きましょうと話はまとまりました。

さて、骨粗鬆症とは骨の強度が低下して脆くなり、骨折しやすくなる病気です。
主に女性になりやすいと言われますが、要因としては女性ホルモンの低下が挙げられます。
閉経や加齢に伴うビタミンⅮやパラソルモン(副甲状腺ホルモン)の働きの変化により骨代謝のバランスが崩れて、骨の分解を抑制するエストロジェンの分泌が急速に低下します。
その結果、骨の形成が骨の吸収に追いつかなくなり、より骨を壊す方向へと傾いてしまうので、骨はスカスカになり、骨粗鬆症になりやすくなります。

男性はというと、脂肪組織にはアンドロゲンという男性ホルモンを女性ホルモンに転換する酵素が隠れています。
男性ホルモンも加齢とともに少しづつ減っていきますが、女性の閉経ほどの急激な変化で低下することありません。
そのために閉経後の女性と同じ年代の男性を比べてみると、男性ホルモンが身体の中にまだ十分にある男性のほうが脂肪組織により転換された女性ホルモンを女性よりも多く持っているという事が起こります。
これにより男性は骨粗鬆症のリスクが低いとされています。

パラソルモン
血中カルシウム濃度が低くなると分泌されます。
分泌されると破骨細胞が活発になり、骨の吸収を促進させます。
また、腎臓の尿細管からのカルシウムの再吸収などをビタミンⅮを介して間接的に促進します。
そのようにして血中カルシウム濃度を上昇させ一定に保っています。
もし、パラソルモンが分泌過多になってしまうと、骨からカルシウムが通常時より多く溶け出してしまい、骨折をしやすくなってしまいます。
また、血中カルシウム濃度が高くなり、尿へのカルシウムの排泄も多くなって尿路結石を起こしやすくなります。
逆にパラソルモンが不足した場合は、血中カルシウム濃度が低下することで筋肉に激しい痙攣を生じるテタニーという症状が引き起こされます。
ビタミンⅮ
近年、ビタミンも一種のホルモンとして扱われるようになりました。
口から摂取されたビタミンⅮと紫外線に当たることによって皮下脂肪に作られるビタミンⅮは、腎臓で活発型ビタミンⅮになります。
腸管からのカルシウム吸収を活発にする働きを持ちます。
エストロジェン
女性ホルモンとして有名なホルモンです。
乳房の発達、皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きにも関係しています。
思春期から分泌量が多くなり、30歳代でピークに達して更年期になると減少します。
脳にある視床下部からの指令を受けて卵巣で作られますが、ストレスの影響を受けやすく、働きが悪くなると月経不順や体調にも影響を及ぼします。
新しい骨を作る骨芽細胞の働きを助け、古い骨を血中に溶かす破骨細胞の働きを抑える作用があります。
腎臓では活発型ビタミンⅮが作られるのを助ける働きも持っています。

骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症の予防としては、20歳までは骨の量をできるだけ多く蓄えておくことが大事です。
骨の発育は女子で10歳~14歳、男子で11歳半~15歳半までと言われているので、この時期によく栄養を取り、同時によく運動をすることが大事です。

今の年齢からでも気に掛ける予防としては、食事療法と適度な運動があげられます。
骨のために必要な栄養素としては、カルシウムはもちろんのこと、それ以外に骨を形成するリン、コラーゲン(タンパク質)も必要です。
そしてビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンⅮ、ビタミンK、さらに葉酸などを幅広く摂取することが大事です。

ただ、厚生労働省の栄養調査によると、現在の日本人は糖質、脂質、タンパク質、ビタミン・ミネラルのすべての栄養素を十分にとっていますが、唯一カルシウムだけは所要量に達していないようです。
50歳以上の女性の1日におけるカルシウムの必要量は550mg、推奨量は650mgとされています。
そこで、いろいろな種類の食品をバランスよく取り、その上でカルシウムの摂取を意識しましょう。
毎日の食卓にあと200mgのカルシウム、たとえば牛乳1本、豆腐半丁を足してみましょう!
ちなみに骨粗鬆症の治療に必要とされている推奨量は1日700~800mgとされています。

食品例
魚介類・・・ワカサギ、イワシ、干しエビ、シジミなど
大豆食品・・・厚揚げ、豆腐、納豆、生揚げなど
乳製品・・・アイスクリーム、ヨーグルト、牛乳、チーズなど
野菜・海藻類・・・小松菜、ひじき、切り干し大根、かんてん、わかめ、チンゲン菜など

当院ではカルシウムが溶け出している硬水「マロッ」と設置していますので、来院時には是非、ご飲用ください!
また、高齢者の方にはお帰りの際にカルシウム入りのウエハースもお渡ししています。

骨を強くするための運動は、若い時は重量をかけて負荷を与える運動が効果的です。
理由としては、骨に負荷がかかると弱いマイナスの電気が発生してカルシウムを呼び寄せるからです。
また、運動することで骨の血流を促進し、骨を作る骨芽細胞の働きを活発にします。
運動はダンベルを持ったウオーキングやマシンを使った筋力トレーニング、スクワットなどが良いとされています。
ある程度、年を重ねてからは日々できて継続してできるものがいいでしょう。
たとえば、散歩であるとかグランドゴルフなどの趣味の範囲でも十分です。
お家で簡単に行えるものとして、片足立ちなども効果が期待されます。
もちろん、普段のお買い物やお布団の上げ下ろしなど日常の家事も運動という点で大事です。
大切なのは、毎日楽しみながら続けることが出来ることです。

太陽光を浴びる、つまり日光浴も骨を保つのに大事なことです。
骨形成に必要なビタミンⅮは日光浴により皮膚で作られています。
夏場では木陰で30分程度、冬場なら露出している手などに1時間程度の日光浴が必要とされています。
ガラス越しでは紫外線が通らないので、窓越しではなく、直接日差しを浴びて紫外線を吸収しましょう。
また、こういった食品にもビタミンⅮは含まれているので摂取することを推奨します。
魚介類・・・いわし丸干し、サンマ、カレイ、鮭、ブリ、しらす干し
キノコ類・・・干しシイタケ、きくらげ

骨形成を阻害するものとして、タバコが挙げられます。
タバコは胃腸の働きを抑え、食欲を失くし、カルシウムの吸収を妨げます。
女性では骨からのカルシウム流出を防ぐ働きをもつ女性ホルモンの分泌を妨げます。
そのため、喫煙の習慣のある女性は普通の人より骨粗鬆症になりやすい危険因子を持っていることになります。

骨の健康を守る基本は、適切な栄養素の摂取と運動、そして気になる年齢に達したら骨検診も受けましょう。

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(2020年3月30日)



 

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