頸椎椎間板ヘルニア。悪い姿勢でもなります。岸和田まちの整体整骨院の考察

頸椎椎間板ヘルニア

前回の寝違えのお話で鑑別が必要な症状として頸椎椎間板ヘルニアについて触れましたので、今回はそのお話を書いてみたいと思います。

概要

変形性関節症の一種で、脊椎の可動域の大きい下位頸椎(Ⅽ₅~Ⅽ₇)に好発します。
頸椎は7つの椎骨という骨で構成されていて、椎骨と椎骨の間には椎間板という軟骨が存在しています。
簡単に言えば、頸椎椎間板ヘルニアとは椎間板の一部が正しい位置から逸脱して、飛び出してしまう疾患です。
比較的にスポーツをする若い世代によくみられる症状だとされています。

症状としては頸部痛、肩こり、腕に痛みやしびれを訴えることが多いです。
重症例では手足の麻痺も引き起こすことがあります。

原因のあれこれ

主に悪い姿勢やコンタクトスポーツなどが原因として多いようです。
筆者も学生時代、柔道の授業で受け身を取りそびれて頸が痛くなり、数日たっても痛みが引くどころか首や肩、腕にかけて神経痛がひどくなり、痺れも強くなってきたので脳神経外科に行くと頸椎椎間板ヘルニアだった経験があります。
患者さんでも特にこれといったスポーツをした覚えはないが専門機関で診断された結果が頸椎椎間板ヘルニアという方が稀にいます。
そういった方の姿勢分析をすると往々にして猫背姿勢でストレートネックという方が多いです。
発症すると、前方からの骨棘・椎間板変性に加えて、後方から黄色靱帯が肥厚して脊柱管や神経根を圧迫します。
この圧迫により様々な症状、例えば、頚椎症性神経根症や頚髄症といった症状を引き起こします。

症状について

経験してるので分かるのですが、本当にその時々で症状の出方が違います。
原因としては、逸脱している椎間板がその時にどの程度周囲の神経を圧迫するかによるからです。
軽い場合では、頸の後ろや肩、うでの痛み・痺れなどが出現します。
まあ、痛いし痺れはありますが日常生活での不便はありません。

これが神経の圧迫が強くなってしまうと運動機能に障害が生じるようになります。
手に力が入らなくなったり、細かい作業が思うように出来なくなったりします。
時には、手足がまったく動かせなくなる重症例もあるそうです。

検査について

頸椎椎間板ヘルニアでは、レントゲン検査やMRI検査、CT検査などの画像検査が推奨されます。
整骨院では出来ませんので専門の医療機関での診断を仰ぎます。
MRI検査では飛び出たヘルニアの状況を詳しく観察できるので、どこをどう圧迫してるのかに特に役立ちます。

治療について

整骨院では保存療法が基本です。
まずは安静が一番大事です。
軽度だと特に装具が必要としませんが、心配なら専門機関で頸椎カラーを購入するのもいいと思います。
その上で、鎮痛効果のある超音波療法や鍼灸治療をしていくと症状は軽減していきます。
頸椎椎間板ヘルニアが進行して運動麻痺症状が強い場合は専門機関での手術が推奨されます。
手術後のリハビリテーションやまだ痛みがある場合は整骨院での後療法をお勧めします。

上記の症状に心当たりのある方、興味のある方は是非、お越しください!

(参考文献:整形外科学 改訂第4版、解剖学 改訂第2版)



(2019年7月11日)



 

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