ド・ケルバン病の治療。岸和田まちの整体整骨院の施術日記

ド・ケルバン病の治療

酷暑という言葉がぴったりの日が続きますね。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。

前回はド・ケルバン病の初見と検査法についてお話ししました。
今回は治療と経過について。

その前に前回のおさらい。
  • 二十代女性
  • 手作業を行使する専門職
  • 右手の母指と示指の間で橈背側に運動痛
  • フィンケルスタインテスト陽性

という事でド・ケルバン病が一番疑われるという事でした。

ド・ケルバン病とは、手関節背橈側にある橈骨茎状突起と伸筋支帯とで形成される第1コンパートメント内を通過する長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の狭窄性腱鞘炎です。

20代と50代の女性、大工などの手作業で手を酷使する職業の方に好発します。

手関節橈側の運動時痛や母指の運動時痛があります。

橈骨茎状突起橈側の第1コンパートメントに腫脹、圧痛、熱感、硬結を認めるものもしばしばあります。

両側の発症は少ないが、利き手に多いとは限らないといった特徴があります。

では、治療はどういった事をしていくのか?

これが整形外科を選択した場合では
  • 母指の外転や手関節の尺屈を制限するよう指導する
  • 第1指を良肢位にして、前腕中央部か
  • らIP関節まで固定し、1〜2週間安静に保持する
  • 症状が強い場合はステロイドの腱鞘内注射を行う
  • 難治性の場合は腱鞘切開の手術を行う

といったところでしょうか。

整骨院を選択しての治療の場合

でも今回患者様の訪れた場所は、整骨院という事で保存療法が適用されます。

今現在、仕事をしながら治療したいとの事で固定は却下です。

それでも継続して手指を酷使する業務は控えてもらいたかったので、部署の変更はお願いしました。

それでは治療内容ですが、狭窄性の腱鞘炎なので周辺筋肉に対しての弛緩的アプローチを主に行ってます。

前腕の伸筋群には筋膜を弛緩する為の軽擦法を、前腕の屈筋群は拮抗状態にある為、拘縮しやすくなるので念入りな指圧を柔整師的アプローチをしていきます。

そこから、鍼灸師による置き鍼とお灸で自然治癒力の促進を目指して治療していきました。

現在、徐々に痛みが取れていき、母指の外転・内転、手関節の尺屈もゆっくりと可能性になってきている最中です。

仕事をしながらの治療は痛みを伴い困難なのに、少しづつ良くなってますよと言って下さる患者様の言葉を聞くと、もっと早く治癒する方法を施したいと気が引き締まります。

○岸和田まちの整体整骨院では柔道整復師と鍼灸師による東洋医学的アプローチで、手術ではなく保存療法で症状と向き合いたいという方をお待ちしてます。
興味がある方はぜひ一度お越しください。

今すぐ、岸和田まちのへGO!



(2018年8月3日)



 

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