肘内障。手を引っ張るときは注意。岸和田まちの整体整骨院の考察

肘内障

今週の頭。
先ほど、産後の骨盤矯正を終えられて帰られた患者さんが血相を変えて当院のドアをくぐられました。

「娘が脱臼したみたいなので、診てもらえませんか!」

胸元には大声で泣き続けている1歳未満の赤ちゃん。
お母さんも泣きそうな表情です。

すぐに院長先生に診てもらい、赤ちゃんには問診が出来ないのでお母さんに何があったのかを確認しても、
「わからない!でも、腕はぶらんってしてて脱臼してると思ったから、こちらに来ました。」
「整形外科にはいってないです。」
とパニック状態でした。

とりあえず、全身状態の観察をして、患肢が下垂していることや上肢を動かせないことは明らかだったようなので、「肘内障」と判断し、整復したそうです。(このとき、僕自身は他の新患対応で四苦八苦していたので、後から聞きました。)

整復時にクリック音を確認し、そのあと自動運動もしていたので整復はうまくいったのと思われますが、そこは1歳未満の赤ちゃんです。
意思疎通もできなければ、泣き止んでもくれませんでした。

受傷原因がわからないタイプなので、万が一の骨折も考慮して整形外科での受診を勧めて、治療は終了しました。
後ほど、整形外科で診察を受けてきて、「肘内障」との診断と整復が正しくされていたことをご連絡いただきました。

さて、この「肘内障」、普通はこのぐらいの1歳未満の赤ちゃんではでない症例なのでびっくりしました。
通常、学齢前の2~4歳児に多発する亜脱臼です。

主に親が子供の手を引っ張った際に発生することが多いです。
ほかには、子供が寝転んで自分の上肢を身体に巻き込んで受傷したり、親または兄弟が子供とふれあっている際に手を持って吊り上げたり、手を持って振り回すといったことでも発生します。
稀な原因としては、洋服を着せる際に手が引っかかって引っ張った際に起こることもあるようです。

自分で怪我をしていることを言えない幼児が泣きじゃくっていて、肘が抜けている可能性があるときに診るポイントは、
1)動かないほうの上肢(患肢)の前腕が回内位で下垂している。

2)上肢を自分の意志で動かすことができない。

3)患肢の前腕を回外してみると、疼痛が強くなって泣き方がひどくなる。
その際にバネのような抵抗感を感じる。

4)肘(この場合は腕橈関節)に限局した圧痛が認められる。

5)腫脹や発赤などの炎症所見がみられない。

といったことが挙げられます。

同じような症状でお悩みの方は是非、

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(参考文献:柔道整復師学・理論編 改訂第5版、柔道整復師学・実技編 改訂第2版)



(2020年10月9日)



 

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