橈骨神経麻痺について。岸和田まちの整体整骨院の施術日記
橈骨神経麻痺障害
今年はクーラーがないと寝れません!
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
今回のお話しは手が痺れて動かせないというお話しです。
整骨院のトビラが開き、僕の記憶にない患者さんが来院されました。
こういう時は初めての方か僕が勤める以前に通院していた方かの二通りです。
先ずは初来院か否かを確認して待合室にて座って頂きます。
観察した所、しきりに左手を気にしているご様子。
初めてということで問診です。
問診内容を要約すると
- 30代、女性、主婦。
- 2日前から左手首が動かない。
- 左腕から指先まで痺れがある。
- 手をグーには出来るがパーにはできない。
- 睡眠はベッドよりもソファーや机に突っ伏して寝るのを好む。
- 骨折などの既往歴はナシ
といった事でした。
痺れがあるという事で、先ずは感覚神経のテストを行います。
健側の右手と患側の左手に対し、
1.背側の母指と示指間、
2.掌側の中指先端、
3.手掌尺側
を交互に触知し違和感を質問しました。
返答は1.2.3.全てで患側で違和感を感じるとのことでした。
この段階ではどの神経に圧迫があるかわかりません。
追加のテストで手根管症候群(正中神経麻痺)の誘発テストであるファーレンテスト、肘部管症候群(尺骨神経麻痺)を見極める為のフローマン徴候を試してみましたが、いずれも陰性でした。
そこでもう一度、手が痺れる前にしていた行動をよく思い出して頂くと、「机の上で腕を枕に寝てました。」とのこと。
両手を水平挙上してもらうと、
健側は真っ直ぐに伸び、患側は手関節の所でだらんと下を向いてます。
橈骨神経麻痺で最も有名な肢位、「下垂手」が見て取れます。
橈骨神経麻痺
上腕骨骨幹部・顆上骨折、睡眠時の圧迫、刃物による切断などで手関節・手指・MP関節・母指の伸展・外転が不能となり、下垂手を呈する症状です。
手の橈背側、特に母指・示指の指間部の固有感覚領域に痺れ・感覚障害を生じます。
上腕骨骨幹部・顆上骨折、睡眠時の圧迫、刃物による切断などで手関節・手指・MP関節・母指の伸展・外転が不能となり、下垂手を呈する症状です。
手の橈背側、特に母指・示指の指間部の固有感覚領域に痺れ・感覚障害を生じます。
これらの事を踏まえて「橈骨神経麻痺の疑いがあります!」と告知しました。
手が使えないと主婦の方は家事の色々な場面で不便で仕方ありません。そして、上肢の神経症状の治療は時間を要する案件。さぁ、気合いを入れて治療に臨みましょう!
………次回に続く。
(2018年7月23日)