筋肉と関節の専門家ブログ
スマホ肘?岸和田まちの整体整骨院の考察
おんなじ症状でも名前が違う
鍼灸師の先生にお灸を施術されて、火が消えるまでそばに居て欲しいとの要請を受けてのことです。担当ではなくてもカルテは確認してるので症状は知っていました。
頸肩腕障害で通院されている患者さんです。ただ、お灸のしてる場所をみてみると前腕部分に集中して施術されていました。
「???」
そんな所に頸や肩に対しての経穴や経脈があるのは知らないので直接、患者さんに質問してみました。
今日は何の治療をしてるのですか?
患者さんはキョトンとした表情で答えてくれます。
スマホ肘です。
えっ、何それ?
聞いたことないですが?
面食らってしまったので、症状を確認してみました。
問診や触診の結果、
このような事が判りました。
これといって何かスポーツをした覚えはないが、前腕から肘にかけて痛い。
カバンを持ったり、家事で拭き掃除の後、タオルを絞ったりすると特に痛い。
スマホで親指でスクロールしてると痛い。
上腕骨の外側上顆を抑えると圧痛が確認できる。
えっ、テニス肘でしょ、これ。
上腕骨外側上顆炎ですよね?
ネットで調べたら、この症状はスマホ肘で出てきました。
テニスはしませんし、普段スマホを触る事が多いからそうかなって。
他にも上腕骨外側上顆炎ともで出ましたよ。
患者さん曰く、何にもしてないのに痛くなったので、自分で調べてみたらこういう病名が検索されて今回来院したそうです。
お灸をしながらの会話なので、流石に疼痛誘発テストはできませんが、症状的には上腕骨外側上顆炎で間違いなさそうです。通称、バックハンドテニス肘ですね。
または、前腕浅層伸筋群付着部である外側上顆部の微細断裂、骨膜の炎症が原因だとされています。
上腕骨外側上顆炎の症状では手関節にの背屈時やラケットのグリップ時の肘から前腕にかけての疼痛や局所の圧痛が見られます。時には熱感も有することがあります。
日常生活では、回内位で物を持ち上げる動作やタオルを絞る動作などの前腕伸筋群が緊張する動作をすると疼痛がでます。
この場合は、思い当たるover useがスマホだけってことは肘に付着している前腕の筋肉、特に前腕の伸筋群が過度の緊張にさらされたと推測されます。
昔の携帯の細長い形態と違い、今のスマートフォンは横幅が広く、片手で持つには少々厄介です。
落とさないように持とうとすれば、どうしても手首を曲げて固定しなくてはいけません。
また、その姿勢でメールやLineなどで文字を親指で細かく動かしながら打つことにより、小さなストレスが蓄積すると前腕の筋肉は緊張を高めていきます。
筋肉の過緊張が継続すると骨の付着部にもストレスがかかり、炎症が惹き起こされます。
これがスマホ肘という現代病の原因かと思います。
スマホ肘であれ、上腕骨外側上顆炎であることに間違いはないので従来どおりの疼痛誘発テストが診断には有用です。
- 椅子テスト chair test
- 手関節伸展テスト Thomsen test
- 中指伸展テスト middle finger extension test
がよく使われている疼痛誘発テストです。
自分でそうかな?と感じた時用に検査方法も記載しときます。
①椅子テスト
肘関節伸展、前腕回内位では上腕骨外側上顆に起始する橈側手根伸筋が引き伸ばされてます。
この肢位で物をつまみ上げたり、掴み上げたりすると橈側手根伸筋がさらに緊張にして外側上顆にストレスが過剰にかかり疼痛が誘発されます。
この時に上腕骨外側上顆に疼痛が誘発されたら陽性です。
②手関節伸展テスト
まず、被験者に拳を作らせて、肘関節伸展位、前腕回内位、手関節背屈位をとらせます。
検者はは手関節に対して掌屈方向に抵抗を加えます。
この時上腕骨外側上顆に疼痛が誘発されたら陽性です。
③中指伸展テスト
被験者に前腕回内位で肘関節、手関節、中指をそれぞれ伸展位をとらせます。
検者はは被験者の中指に対して掌側方向に抵抗を加えます。
この時に上腕骨外側上顆に疼痛が誘発されたら陽性です。
治療法
基本は保存療法となります。
手の使用を最小限とし、局所の安静のために固定をするのも有用です。
この方法でも数ヶ月で改善をみられますが、日々、仕事で指を頻繁に使う方にとっては安静にするといっても難しいことです。
そこで当院では超音波による物理療法、鍼・お灸・吸玉を使った鍼灸療法により少しでも早く日常に戻るためのお手伝いをしています。
今後、この患者さんが疼痛が軽減すれば、ストレッチや筋力強化訓練をしてもらい、スマホを使用する時間なども指導したいと思います。
思い当たる方!
たくさんいてると思います。
そんな方は今すぐ、岸和田まちの整体整骨院にGO!です。
岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます☆
(参考文献:柔道整復学・理論編 改訂第5版)
(2019年4月11日)
腰痛の原因としてこういう人増えてます!②岸和田まちの整体整骨院の考察
腰痛の原因の1つ②
前回お話しした大腿筋膜張筋以外にも腰痛の原因となる筋肉はあります。
今回は中殿筋にクローズアップします。
先生、腰とお尻のこの辺が痛くて歩かれへんねん。
新しく来られる患者さんでこう言われる方をよくみます。
触診をするとお尻の部分では中殿筋を圧迫すると疼痛が増悪することが多いです。
神経痛の場合、梨状筋症候群などの梨状筋が坐骨神経を圧迫する事によってその神経支配に置かれている筋肉に痛みという信号を送る事が主たる原因なのですが、その上にある中殿筋の柔軟性または筋力不足も一緒に治療しないと腰痛や神経痛は緩和されません。
では、ここで中殿筋について見ていきましょう。
中殿筋は姿勢を保つ事にとても重要な筋肉であり、また歩行動作においても、とても重要です。例えば2本足で立っている時は骨盤は自然とほぼ水平位になってると思います。
では、片足立ちをしたときは?
健康な人なら水平位を保てますが中殿筋になんらかの障害がある場合にはふらつきや支えている足の方のお尻が下に向いてしまいます。
これを歩行動作に置き換えると、中殿筋が働かないと体重がかかった足に対して反対側の骨盤が下がったままの歩き方になります。
そこで足を前に出そうとすると、地面を引きずるように足を前に出す形となってしまいます。
トレンデレンブルグ歩行と言い、歩行障害の1つです。
中殿筋に障害がある人はこの歩き方をする事で有名です。
筋力不足を解消するには中殿筋をたくさん動かす動きをして下さい。
例えば、股関節の外転運動です。
側臥位で両脚は伸展位にし、脚を上に開いて外転してみて下さい。
これは大腿骨(中殿筋の停止部)が骨盤(中殿筋の起始部)に近づくエキササイズです。
次に片脚立ちで骨盤端の上げ下げをしましょう。
これは骨盤(中殿筋の起始部)が大腿骨(中殿筋の停止部)に近づくエキササイズとなります。
次に中殿筋の柔軟性がなく筋硬結により神経痛などが出でいる場合です。
そもそも、専門家が診てみないと柔軟性があるのかないのかわからないですよね。
御自分でも簡単に柔軟性がわかる方法を紹介します。
方法
①側臥位になり、両股関節を110度ほど屈曲します。両脚を抱え込んだ姿勢です。
②下の股関節、膝関節を伸展して、下の脚は体側と一直線になるようにします。
③上側の股関節が30度以上内転するかチェックします。この時、骨盤は床と垂直位を保持しています。
④上側の股関節30度屈曲位でも30度以上内転するかチェックします。
この時、骨盤は床と垂直位を保持して行います。
判断の目安は股関節屈曲位30~110くらいで股関節内転が30度未満だと、中殿筋あたりに柔軟性の低下が疑われます。
中殿筋の柔軟性が低下した人の特徴
①股関節内転の動きや骨盤を左右に傾ける動作が十分にできない。
②中殿筋の柔軟性に左右差がある場合では、骨盤の左右の傾きが大きい立位姿勢となっている。
こういったことを踏まえて腰痛緩和のために中殿筋を弛緩する手技療法や骨盤矯正を岸和田まちの整体整骨院では行なっていきます。
腰痛で悩まれている方、今すぐまちのへ GO!
(参考文献 姿勢と動きの「なぜ」がわかる本 、 解剖学 改訂第2版)
(2019年3月28日)
腰痛の原因としてこういう人増えてます!①岸和田まちの整体整骨院の考察
腰痛の原因の1つ
徒手テストをしていくとほとんどの方が股関節を圧迫すると痛みを訴えていました。また、姿勢分析では反り腰が見てとれる方ばかりでした。
この場合では反り腰により腰に負担がかかり、疼痛を誘発したと推測します。
また股関節の圧痛点がどの筋肉により惹き起こされて、それは安静痛か運動痛かも大事なポイントです。
徒手テストの結果、大腿筋膜張筋が主な損傷部位だと判断しました。
「自分ももしかしたら同じ症状かも?」
という方には大腿筋膜張筋の柔軟性を判断する目安としてこういうのがあります。
方法
①側臥位になります。
②両股関節、膝関節を90度にします。
③そのまま上側の股関節を伸展します。
判断の目安
大腿筋膜張筋あたりに柔軟性低下・筋緊張がない場合では、大腿骨大転子より10cmくらい膝が下がった状態で股関節の伸展ができます。
大腿筋膜張筋あたりに柔軟性低下・筋緊張がある場合には、股関節外転を伴う股関節伸展位になってしまいます。
この時、膝は上に上がってしまいます。
コレで柔軟性が低下しているなと感じた方は
①骨盤前傾が大きい・反り腰姿勢を疑われます。
他にも反り腰になる要因はたくさんあります。
もっと姿勢について知りたい方はコチラのブログを参照してください。
②柔軟性に左右差がある場合ももちろんあります。
そういう方は骨盤の左右の傾きが大きかったり、骨盤の位置のねじれが大きかったりします。
そういった方には骨盤矯正を無痛で治療できる岸和田まちの整体整骨院での治療をオススメします。
治療法が気になる方は前回のブログを参照してください。
岸和田まちの整体整骨院は腰痛のスペシャリストとして日々邁進しております!
(参照文献 姿勢と動きの「なぜ」がわかる本、解剖学 改訂第2版)
(2019年3月14日)
上腕骨外科頸骨折について考えてみました。
上腕骨外科頸骨折
これまで4大高齢者骨折の3つまでお話ししてきました。
今回は最後の1つ、上腕骨外科頸骨折についてお話ししたいとおもいます。
こんばんは、岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
上腕骨の近位端部の骨折には結節上骨折と結節下骨折とがあります。
この中でも、結節下骨折に上腕骨外科頸骨折は分類されます。
何度も言ってますが高齢者に好発する代表的な骨折であり、骨頭から結節部にかけての太い部分から、骨幹部に移行する部分で発生する臨床上重要な骨折です。
発生機序
介達外力によることが多く、転倒時に肘と手をついて発生し、その際の肢位によって外転型骨折、または内転型骨折となります。
これは遠位骨片が外転位か内転位かを表し、整復法や固定位法が違うので見分ける事は大事です。
症状
骨折血腫が著名に現れます。
肩関節はパンパンに腫れあがり、外転型骨折の患部の見た目は肩関節前方脱臼に類似しますが、脱臼時に見られる三角筋の膨隆消失は認められないのが特徴です。
この時、皮下出血斑は経過とともに上腕内側部から前胸部に現れます。
骨折部が筋肉の奥深く、骨折端が噛合することが多いので、異常可動性と軋轢音がないこともあり肩関節前方脱臼と誤診される時もあるので注意が必要です。
整復法
外転型骨折
- 上向きに寝ている患者の腋窩にタオルで枕子を包んだ牽引用の柔道の帯を通し、上方に引いて第1助手が肩を固定します。
- 第2助手は患側肘関節を直角位で肘と前腕部を持ち、遠位骨片軸方向に牽引しながら、ゆっくりと内転させて上腕の長軸上である胸壁前方へ持ってきます。
- 検者はこの時、両手で患部をつかみ、両母指を大結節に当て、他の4指で遠位骨片を外方へ引き出すようにして内方転位を除去します。
- 続いて牽引を緩めずに検者が一方の手の小指球で遠位骨片の骨折端を前方から圧迫しながら第2助手に患肢肘関節部を前方へ引き上げさせると前方転位が除去されて整復終了となります。
内転型骨折
- 第1助手が仰向けに寝た患者の肩を固定して、第2助手が患側肘関節を直角位で肘と前腕部をつかみ、末梢牽引しながらゆっくりと外転させて胸壁外方へと持ってきます。
- 検者はこのとき、両手で上腕の遠位骨片を内方へ圧迫して外方転位を整復します。
- 続いて牽引を緩めずに検者が一方の手の小指球で遠位骨片の骨折端を前方から圧迫しながら、第2助手に患肢肘関節部を前方へ引き上げさせると前方転位が除去されて整復終了となります。
固定法
再転位しやすい骨折のため、ミッテンドルフ三角副子やハンギングキャストギプスなどの固定法が施術者の独自の工夫で行われています。
後療法
骨癒合に4〜6週間を要し、高齢者に多いため、肩関節の外転、外旋、内旋運動の制限に注意して早期の等尺性運動を開始します。
経過を見て負荷をかけた運動やコッドマン体操、棒体操、滑車運動などをしていきます。
固定法や後療法を怠ると、腋窩動脈の圧迫損傷や腋窩神経損傷による三角筋麻痺、固定中にみられる骨頭の下方移動に伴う不安定性により肩関節亜脱臼、肩関節の拘縮により外転、、外旋障害などが引き起こされます。
高齢者になると些細な事でも骨折につながる事があります。
外科頸骨折は上腕の中ではもっとも解剖学的に脆弱な部分です。
噛合してた場合は腕が動かせるので骨折じゃないと自己判断したり、形状上、肩関節前方脱臼に酷似していたりと専門知識がないと判別しづらいので、転倒しておかしいなと思ったときは専門の医療機関や整骨院に行きましょう。
もちろん、岸和田まちの整体整骨院でもベテランの柔道整復師が貴方の相談を真摯に受け止め、最良の治療をおこないます。
岸和田まちの整体整骨院へのアクセスは
(参考文献:柔道整復学・理論編 改訂第5版)
(2018年9月6日)
五十肩について。岸和田まちの整体整骨院の考察
五十肩
めっきり夜は風が気持ちがいい時期になってきました。
こんばんは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
今回はこの症状がでると中高年になったんだなと実感する名称を持つ症状、五十肩についてのお話し。
case1
その夜もいつも通りの時間帯にその患者さんは当院にご来院されました。
仕事帰りに通われているそうですが、いつも痛みを我慢した鎮痛な面持ちです。
年齢は50代前半、性別は男性で工場で手作業による仕事に従事してるそうです。
せわしなく腕を動かすそうなのですが、現在その作業をするのが大変な痛みを伴うそうです。
疾患名は五十肩、50歳前後に生じる有痛性の肩関節疾患で拘縮を伴います。
強い拘縮を有する場合は凍結肩という名称に変わり、外科的手術になることもあります。
圧痛は初期には烏口突起や結節間溝、腱板疎部などの前方にみられ、次第に後方に移動します。
夜間痛もあり、起きてても寝てても痛いという難儀な症状を持ってます。
痛みの原因としては腋窩神経が拘縮によって圧迫されているのが大多数です。
病因
多くの説があり、肩峰下滑液包炎、石灰沈着性肩峰下滑液包炎、癒着性関節包炎、烏口上腕靭帯と腱板疎部の障害などが挙げられています。
その他にも筋疲労による限局性疼痛性硬結や結合織炎あるいは頚椎病変からの影響、血流の関係などの関連性も報告されています。
まぁ、ホンマの原因は分かりにくいということですね。
症状
50歳、60歳、40歳の順でなりやすく、両側性の発症は34%の患者にみられるそうです。
何年か前に右肩がなって今は左肩が五十肩やねん!
といった話はよく聞きます。
特に肩関節の外転と内外旋に強い疼痛と運動制限があり、回旋障害により結髪、結帯動作が難しくなり、拘縮が進むと全ての方向に運動制限がでます。
疼痛は運動痛と夜間痛が特徴的で、昼間の安静時には疼痛が少ないために肩を動かさず拘縮を助長するという悪循環に陥ります。
だいたい半年から一年で治癒するとされますが拘縮を残す事もあるので注意が必要です。
治療法
件の患者さんに対する僕の担当は超音波を使った介助自動運動の補助でした。
これは五十肩のリハビリテーションの一つで健側の手で患側の手首をつかみ挙上させる運動をしてもらい、同時に超音波で関節可動域の拡大を行います。
これは運動療法と温熱療法を同時に行い、局所の筋緊張の緩和や循環改善、関節可動域の拡大の増加を狙ったやり方です。
他に有効な運動療法としてコッドマン体操が有名です。
体幹を前屈させて1〜2キロの重りを手に持ち、上肢を前後左右に振り子状に動かしたり円を描くように動かして肩関節の可動域を拡大していきます。
温熱療法としては他にもホットパックを用いたりお灸なども当院では行います。
お灸は後方四角腔、三角筋前、中、後部に据えていきます。
超音波と介助自動運動が終わると手技療法を施します。
この方の担当は院長先生なのでここで交代です。
肩関節だけを施術する対症療法でなく根本的な治療をしているので全身の筋肉、関節にアプローチし交感神経優位となった身体を弛緩させていきます。
そして最終的に肩関節、肩甲骨にアプローチし関節可動域の拡大を施していきました。
患者さんに帰り際に尋ねると施術をした日は夜間痛が軽減されて寝つきがいいそうです。
すでに急性期は過ぎ、肩関節の外転角度が運動療法を始めた当初より格段に上がってきてるので完治までそう遠くないとみています。
case2
主訴は右の肩が痛くて上がらない、肩を回すと関節がゴリゴリなる、夜寝るときも痛いといったことでした。
問診でのやり取りで五十肩を疑い、軽いテストをします。
その結果、患側の上腕の前方と外側への90°以上に挙上障害と背部の後方への回旋障害が確認できました。
また、関節が狭小化しているようなクラック音も右肩に手を置くと感じられます。
治療法
まずは阿是穴に留缶し、大椎、肩前、肩貞、肩ぐう、臑愈、肩井に留缶していきます。
肩前:肩の前、肩の先と脇の下とを結んだ線の中央。
肩貞:腕と肩の境目で脇の下から2cmほど下。
肩ぐう:腕を上げたときに出来る2つの窪みのうち、胸側の方。
臑愈:肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹み。
肩井:肩の根元から肩先までの中間点。眩暈、肩こり、頭痛に効果のある経穴で有名。
これらの経穴に10~15分間、30~50mm/Hgで留缶していきました。
最初のうちは暗褐色のうっ血が強く出ていましたが、症状の改善と共にピンク色に近くなっていきました。
現在は症状は落ち着き、週に一回メンテナンスとして来院されています。
岸和田まちの整体整骨院では五十肩を治す確かな実績があります。同様の症状のある方は是非、コチラをクリック!
岸和田まちの整体整骨院youtubeチャンネルで実際の施術の様子を見る事が出来ます☆
(参考文献:整形外科学 改訂第4版、抜缶療法の臨床応用)
(2018年8月27日)
むち打ちの治療について。岸和田まちの整体整骨院の考察
むち打ちの治療
お盆はどうお過ごしでしょうか?
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回は、むち打ち損傷:根症状型の検査法についてお話ししたした。
今回はその続きで治療法について。
その前に前回のおさらいを。
- 40代、男性*昨日、サーフィンに行って、波打ち際で転倒し、上下がわからない中、揉みくちゃにされた
- 波が高く荒い日
- 至る所を捻られた感覚がある
- 裂傷や打撲はない
- 当日は痛いなぐらいだったが、翌日に耐えられない痛み
- 首が回しづらい
- 腕が挙がらない
- 腰が曲げづらい
- 腕が痺れている
- 肩、背中に痛みがある
- 腰部に対して検査した結果、腰椎捻挫が一番疑わしい
- スパーリングテスト、ジャクソンテスト陽性
- 頸部に対して検査した結果、頚椎部神経根圧迫症状の疑いがある
- 頚椎のC5〜C7での損傷時に見られる圧迫症状を呈している
、といったものでした。
首や腕を動かすと痛みが増強し、歩くと腰に響くという事なので、普段行う姿勢分析は行わずにすぐにベッドに横になってもらい治療に入ります。
⑴腰椎捻挫に対してのアプローチ法
損傷部位には、まだ炎症しているため若干の熱感があるのでその周辺の筋肉の弛緩を優先します。
ですが、ピンポイントにそこだけを手技にて弛緩する事は疼痛による筋性防御から難しいので足裏から徐々に緩めていきます。
そして弛緩した事が確認された段階で疼痛がでない程度にストレッチをかけ関節を拡げます。
次に患部に対して超音波療法を施します。
これは痛みの抑制、筋スパズムの弛緩、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進を促す為に行います。
⑵頸部に対してのアプローチ法
やはり近辺の筋肉の弛緩、関節可動域の拡大を目指していき、神経根の圧迫を除去する手技を行います。
それと共に肩外転を支配する腋窩神経を刺激する為に腋窩から指圧しながら肩の外転運動を痛みが増強し過ぎない所まで行います。
その後、腰部と同様に超音波療法を行います。
ただこの時、炎症はしていないので、首を回旋しながら超音波を施しました。
超音波の効能で関節可動域の拡大がありますが、こうする事でより多く関節の動きを得れる効果があります。
治療終了時に腰部の運動痛、頸部の運動痛と肩・肩甲骨の疼痛のでる可動域を再確認したところ、腰部に至っては歩く事に支障がない程度に疼痛が治りました。
頸部に対しては運動痛は軽減されたが、肩・肩甲骨の外転可動域は若干増加したが、外転による神経痛はまだまだ痛いという結果でした。
この治療法を継続して行った結果、現在は腰部、頸部に疼痛はなく、肩は耳の横まで外転が可能になりました。
ただ、外転時に肩甲骨外側上部に神経痛がまだある状態です。神経根圧迫症状は治療に根気がいる症例なので今後もより良い治療法を施していき完治に繋げたいと思います。
○岸和田まちの整体整骨院では筋肉、関節、神経、東洋医学の精鋭が在籍しています。
興味がある方はぜひお越しください!
(2018年8月13日)