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骨折の治療について。岸和田まちの整体整骨院の考察
骨折の治療
水分補給のし過ぎでお腹がタプタプです。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回は、骨折の初見と概要、僕の心の葛藤などを綴りました。
今回のお話しは治療と経過。
その前に前回の振り返りを。
- 50代、女性
- 発生機序は後方に転倒した際、両手を突いて右手だけ負傷
- 前腕遠位部に打撲痕有り
- 炎症、腫脹、変形、自発痛、限局性圧痛あり
- 介達痛、機能傷害あり
- 異常可動性、軋轢音、転位はなし
整形外科でのX線検査で骨折の所見は見られなかったが、1回目の治療をした次の来院時に皮下出血班を認めたので、再度、病院に行ってもらいMRIの結果、海綿骨の骨折で骨挫傷だと判明しました。
不全骨折の一種なので保存療法が適用され、ギプスが巻かれます。
ここから治療、俗にいう後療法が始まります。
骨折の後療法
後療法とは、固定を除去した日から始まるのではなく、固定を施した直後から始まります。
主な治療として、手技療法と物理療法、それに岸和田まちのでは鍼灸治療を用いてます。
手技療法
軽擦法、揉捏法、圧迫法を駆使して、患部に直接施術ができないので患部から離れた近位(心臓に近い部位)に比較的強めに施します。
これは間接的に患部の血液循環を改善して損傷の治癒過程の促進を図る目的で行います。
物理療法
電気療法と超音波療法を併用します。
電気療法では疼痛を緩解し、外傷により最大収縮ができない筋肉の筋力改善に有効です。
超音波療法では痛みの抑制、筋スパズムの緩解、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進、血腫の消失に効果を期待し、低出力超音波は骨形成を促進して骨癒合の短縮ができます。
鍼灸治療
台座灸により熱を経穴から体に伝え、血行の改善を狙います。
指導管理
これらの他に大事な事として指導管理があります。
自己管理に対する指導は最も大事な事の一つです。
治療経過中や治癒後の指導や管理が守られないと再発の可能性があり、再発防止に対する自己管理意識を持たせる事が重要で一番難しいです。
今回は……ギプスを外した後、テンション上がって腕を酷使してしまったそうで完治に時間がかかりました。
○岸和田まちの整体整骨院では優秀な柔道整復師、鍼灸師が貴方の痛い!を改善します。興味を持たれた方は、ぜひお越しください。
(2018年7月13日)
骨折の施術について。岸和田まちの整体整骨院の考察
骨折の施術について
今年の夏は異常なくらい暑いですね。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
今回からは私が今まで見てきた症例についてのお話しを。
骨挫傷
普段は姿勢の歪みから肩の張り、腰痛で来院されている患者様が
コケて腕が痛い!病院行ってレントゲン撮ったけど、骨折違うて。
といわれて来院されました。
初見
ぱっと見の印象は打撲(出血、浮腫、局所の血流増加)に見えましたが、発生機序や脈拍、感覚の検査、運動痛の有無を確認していくと違和感が…。
健部と患部を見比べると、患部に微細な変形が見て取れました。
- 発生期日は2日程前との事
- 患部にはまだ炎症反応として熱感が伴う事
- 変形
- 運動痛に加えて自発痛もあり
- 健部と患部との脈拍の差異
骨折を疑う要素が多々あるのですが、
整形外科の先生が
大丈夫!
一週間過ぎて、まだ痛かったらまた来て。湿布だしとくわ。
の言葉を聞き、自分の結論を出すのに悩みました。
レントゲンでは骨折とは認められない、もしくは判断出来ないということなのでしょうか?
そもそも、骨折の定義とは、
「骨折は骨組織の連続性が完全あるいは部分的に離断された状態をいう」
とあります。
完全骨折は、骨損傷によって骨組織の連続性が完全に離断されたものをいい、勿論レントゲンで診断できます。
では、不全骨折はどうか?
一般にヒビといわれ、骨の一部が損傷されて一部がなお損傷を受けず連絡を保っているものと定義され、ほとんどはレントゲンで診断できます。
ただし、例外もあります。
"骨挫傷"と呼ばれる不全骨折で、海綿骨の微細な骨折をいい、出血、浮腫、局所の血流増加を伴うとされ、単純X線やCTでの検出は不可能であり、MRIにより検出が可能といったものです。
海綿骨とは、骨を想像した時、外側の硬い所を思い浮かべますが、その内の海綿状の所を指します。
骨をパキッと割ったら脂肪組織と骨髄が出て来ますが、それです。
普通は、外側(緻密質という)と共に折れるか、部分的に折れるかなんですけどねぇ〜。
内だけ折れるとか、教科書で習うだけで実際では無いに等しいと専門機関で習っているので迷いましたが、自分の知識と検査を信じて、
「僕は骨折を疑います。それに沿った治療をしていきましょう。」
と宣言し、第一日目の治療を始めました。…………次回に続く
(さらに…)
(2018年7月9日)
津液について。岸和田まちの整体整骨院の考察
津液について
最近はクーラーを付けないと寝れません!
電気代が怖い!
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回は"血"についてお話ししました。今回は気や血と共に体を構成する津液のお話し。
"津液"とは生命を維持するために必要な水分のことを指します。
水のようなものですがただの水とは異なり、臓器や関節の働きを滑らかにしたり、不要な成分を排出したりする作用を持っています。
"津液"は"津"と"液"とに分けられます。
"津"はサラサラとした体表を巡る水分で体表に潤いを与えたり、汗や吐く息といった形で熱や老廃物を体外に排出しるを"気"と共に担ってます。
"液"はねっとりとした体の深層を巡る水分で、臓器に栄養を届けたり関節内の滑液となって関節の動きを滑らかにする働きがあります。
これらに不調があるとこういった病態が現れます。
隠虚
量が不足する場合に現れ、体に余分な熱が残りやすく乾燥傾向。
症状として熱感、寝汗、空咳、不眠、便秘、嗄声、髪のパサつきなどが挙げられます。
治療法は"腎"や"脾"の機能を高める"補隠"が用いられます。
湿
"津液"が部分的に過剰になって滞ることで起こる病態。
雨の日や湿度の高い日に体調が悪くなりやすく、頭が重い、体が重だるい、胸が苦しい、下痢をしやすいといった傾向が現れます。
"湿"が更に進むと"痰飲"となり、めまいや耳鳴り、不整脈も伴います。
治療法は"腎"、"脾"、"肺"の機能を高めて余分な"津液"を取り除く"利湿"が有効です。
湿熱
"湿"が体内の余分な熱と結びついて生じる病態。
"隠"と"陽"が絡み合う複雑な状態で、黄色く粘る痰や滲出液が出たり、口が粘ったり乾くが水分は取りたくないといった症状を引き起こし、皮膚に化膿や炎症が出やすい、吹き出物が目立つ、暑がりで汗っかきといった傾向が現れます。
治療は"利湿"と熱を冷ます"清熱"を同時に行うのが有効です。
○これらの症状に心当たりがある方はぜひ一度お越しください。
岸和田まちの整体整骨院ではベテラン鍼灸師が貴方のお悩みを解決します。
(2018年7月6日)
血について。岸和田まちの整体整骨院の考察
血について
そろそろ梅雨が明けそうです。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
前回、"気"についてお話ししました。
今回は、気の運搬役である"血"のお話を。
"血"とは、基本的には西洋医学と同じ「血液」という意味ですが、東洋医学では血液の成分や循環作用も含んだ、少し広い概念として捉えられています。
"血"と"気"は、相互に力を供給しあう関係で、どちらか一方の巡りが悪くなると、もう一方の機能にも悪影響を与えます。
"血"には大きく分けて二つの作用があり、全身の組織に酸素と栄養を与える"養営作用"と、髪や爪、筋肉、皮膚などの各器官に潤いを与える"滋潤作用"に分類できます。
"養営作用"によって与えられた栄養は、諸臓器に活動に必要な燃料や材料を巡らせ、その過程で"熱"が生み出されことから、"血"はその"熱"を運ぶ役割も担ってます。
"滋潤作用"には、全身に潤いを送ることで髪や筋肉、皮膚、爪などをみずみずしく保ち、また体の五感、特に視覚を正常に機能させる働きを持ちます。
これらの均衡が乱れると、様々な病態が出現します。
血虚
"血"の量が不足すると、"血虚"という病態となります。
これは、不眠、健忘、手足のしびれ、筋肉のケイレン、月経痛、爪が脆い、皮膚に艶がないなどの症状を伴います。
治療には、"養血"が用いられ、"血"の生成に関わる"腎"、"脾"、"肺"などの機能を高めるように働きかけます。
血瘀や血熱
"血"が乱れている場合は"血瘀"や"血熱"という病態が出現します。
"血瘀"では、肩凝り、皮膚が黒っぽくくすんで乾燥気味、しみやそばかす、便秘がち、血管がクモの巣状に浮き出るなどかあげられます。
治療法としては、"血"の流れを良くする"活血"があり、"血"の巡りを先導する"気"の滞りや不足、"熱"の過剰、"津液"の不足などを改善します。
具体例として、吸い玉が治療に用いられています。
"血熱"とは、"血"に熱がこもった病態で、鼻血がよく出る、出血が止まりにくい、血尿、月経過多があげられます。
治療には"清営涼血"が用いられます。
これは、"血"がもつ過剰な熱を冷ます治療法で、合わせて"肝"の蔵血作用や"心"の血液循環作用を高める治療も行います。
○これらの症状に心当たりがある方は、ぜひ一度、岸和田まちの整体整骨院にお越しください。ベテラン鍼灸師が貴方をお待ちしています。
(2018年7月2日)
気の不調について。岸和田まちの整体整骨院の考察
気の不調とは
雨で洗濯物が乾かず悪戦苦闘の毎日です。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
マンガや小説で、たびたび登場する"気"、東洋医学のなかでも特に重要な概念の一つです。
今回は、その"気"とそれらから見られる不調のお話し。
☆"気"とは、生命活動の根源的なエネルギーで、目に見えない無形の存在です。
例えば、"気"は体の中で電流のような役割を持ち、モーターとしての一面を持つ"血"や"津液"に動力として機能すると考えられています。
"気"は"腎"に生まれつき蓄えられている"先天の気"と、体の外から取り入れられた"後天の気"が結びついて生成されます。
後天の気には、食べ物から作り出される"水穀の気"と、呼吸から取り入れられる"清気"とがあり、一般的に"気"というと、この先天の気と後天の気が結びついたものを指し、"元気"(真気)とも呼ばれます。
体の中を巡る"気"は、その巡りに異常が生じると体に様々な病態を出します。
"気"の量が不足すると"気虚"という病態が現れ、体全体がパワー不足に陥ります。
症状としては、風邪を引きやすい、冷えやすい、胃もたれ、皮下出血しやすい、気力がない、体重減少などを伴う傾向にあります。
治療としては、"補気"を施します。
"気"の生成に携わる"脾"や"肺"の機能を向上して、"気"の量を増やします。
動きが乱れた場合は、"気滞"、"気陥"、"気逆"といった病態が現れます。
気滞
重い感じや張る感じのある症状を指し、神経質、胃が痛む、ゲップやオナラが多い、顔の火照りなどが挙げらます。
治療としては、"気"の流れを良くする"行気"を使います。
これは、"肝"の疏泄作用を高めるように働きかけます。
気陥
胃下垂、下痢が続く、頻尿、脱肛、立ちくらみといった症状が伴います。
治療には、"益気昇提"を用います。これは、"気"を補いつつ、"脾"の昇清作用や"肝"の疏泄作用を高めていくことをいいます。
気逆
"気陥"の逆の症状が"気逆"で肺の"気"が逆上すると、喘息やしつこい咳などが起こり、胃の"気"が逆上すると、ゲップや吐き気を引き起こします。
治療法は"降気"といい、肺の粛降作用に働きかけて、上がった"気"を下げて正常な"気"の状態に戻します。
○上記のような不調に心当たりがある方は、ぜひ岸和田まちの整体整骨院にお越しください。
ベテラン鍼灸師が貴方の体調にあった施術を施します。
(2018年6月29日)
五行説について。岸和田まちの整体整骨院の考察
五行説
ジメジメした日々が続きますね。
こんにちは!
岸和田まちの整体整骨院の宮河です。
以前に書いたお話しで"陰陽論"について語りましたが、
今回はそれを補う概念のお話しを。
☆五行学説という言葉があります。
筆者がよく読む異世界ファンタジー小説に頻繁にでるワードなんですが、
東洋医学では
「自然界や人間の体は木、火、土、金、水という5つの要素から成り立ち、各要素はある一定の法則に基づき、互いに関係を持ちながら、バランスをとっている」
という考え方をします。
これは、各要素がバランスよく機能してる状態を健康と捉えます。
このバランスは、''相生"と"相克"で保たれてます。
相生とはある要素が特定の要素を生み出す関係のこと。
五行的には、木は火を、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を生み出す関係です。
でも、この相生ばかりが繰り返されると、生み出されるものが増え続けてしまい、バランスが崩れてしまいます。
その相生とは反対に働く力が相克です。水は火を消し、火は金を溶かすといった関係性です。
五行とは、この相生と相克が強まったり弱まったりしながら全体の調和を保っています。
そしてこのバランスが崩れると、体に不調が生じるのです。
この考え方を元に、五行色体表というものがあります。
細かく分類された表で、
例えば、金は肺(五臓)、大腸(五腑)、皮膚(五充)、鼻(五官)、咳(五変)、哭(五声)、悲(五志)、辛(五味)、魚臭い(五香)、白(五色)、秋(五季)、乾燥(五気)、夜(五時)といった具合です。
同じように、木、火、土、水も細かく分類されています。
これを治療に置き換えると、
皮膚に異常が現れた場合、皮膚は金のグループなので、肺や大腸などの機能の低下が原因と考えます。
その肺や大腸の機能低下を招いた一因としては、悲しみの感情が過剰になった可能性があると考えられます。
また、同じグループの鼻の症状や、咳なども併発してるかもしれません。
治療法としては、乾燥した気候に注意をし、辛味に属する薬や食べ物を取り入れるべきだと考えられます。
このように五行色体表は、1つの症状に対して、どの臓腑に問題があり、その原因は何で、どんな症状を併発するか、効果的な治療法は何かを推察する手掛かりとなります。
○岸和田まちの整体整骨院では、東洋医学を修めた鍼灸師が貴方の症状に合わせて治療を行っています。
興味がある方は、ぜひお越しください。
(参考文献:東洋医学 基本としくみ)
(2018年6月25日)